第八十の怪 ページ33
『……生死なんて関係ないんじゃないかな
一緒に居て楽しいなって思える人……
それがオトモダチだと思うよ、ミツバくん』
｢……！｣
静かにそう微笑んだAさん
ミツバはオレ達の言葉を聞いて驚いた様な顔をしていた
少し気恥しくなってAさんと二人揃って
顔が見えないように後ろを向く
そして少し経った後ゆっくりと振り返った時
ｶｼｬ……
｢お？何撮ったんだ？｣
『空？』
｢……さあ？
僕にとって価値のあるもの……かな｣
清々しい笑顔でミツバはそう言った
よく分からなかったがミツバは幸せそうだった
｢ふーん……｣
『？』
｢いーからもう行こ｣
｢は？｣
｢明日現像まで付き合ってよ
そしたらもう……
きっと大丈夫だから｣
『！』
｢……そうか、んじゃ続きは明日な！｣
｢うん、昇降口で待って……｣
明日現像まで付き合うという約束をして
今日はもう帰ることになった
明日の待ち合わせ場所をミツバが口にしようとした……
その時
｢ミーツーバくん
困るなァ、勝手なコトされるの｣
『……っ！？』
｢？｣
｢！｣
後ろを振り返る
そこに居たのは……
｢花子……？｣
……いや違ぇ、誰だこいつ……！？
そう身構えたその時
花子に似たヤツはすっとミツバに近付き……
｢俺になんにも言わずにいっちゃおうだなんて……
ダメだよ｣
ｽﾞﾌﾞｯ……！
ミツバの体を貫いた……
｢…ぇ……？｣
『っミツバくん！大丈夫！！？
ミツバくんｯ……！！』
ｸﾞｼｬ……
Aさんの呼びかけも虚しくミツバは地面に倒れ伏した
慌てたようにAさんが駆け寄る
｢な、……
何すんだテメェ！！！｣
そう言って思い切りオレはソイツを殴った……ハズだった
目の前には壁
ぶつかる……！！
そう思った瞬間、Aさんが素早い動きでオレの服を掴み下がった
『っ危なかった……』
｢A、さん？｣
『よかった、』
｢すみませんっス……｣
Aさんにいつもいつも守られてばっかだ……
オレ……大切な人すら守れねぇのか……？
そう思ってAさんに謝ろうとするが
そんなオレ達の会話に構わずソイツは続けた
｢ねーミツバぁ
君は俺に願ったよね
"みんなの記憶に残りたい"って｣
ｶﾞｯ……
｢たったこれだけで満足？
違うでしょ？｣
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ひょうか - 面白い (2021年8月24日 19時) (
レス) id: 4984f5d9d8 (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - 空白さんっ！もし良ければ、「彼の桜の花が散るまでに」をみてくださーい！ (2020年6月6日 15時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
カルリ - 何回も読んでます！続きが気になって仕方がありません…更新頑張って下さい！応援しています！ (2020年3月26日 12時) (レス) id: d9268bc93b (このIDを非表示/違反報告)
鼓星 - 何度も読ませてもらっています！！更新頑張ってください！！ (2020年3月19日 14時) (レス) id: 9cac1e4f4b (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年3月19日 6時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年3月19日 4時
