第七十八の怪 ページ31
そう言ったミツバはちらりとAさんに目を向ける
｢A先輩も……よかったら、一緒に来ませんか？｣
『わたしもついて行っていいのかな？』
｢寧ろ是非！！A先輩が居てくれたら嬉しいなぁ……｣
ニコニコと笑いながらそう言うミツバ
気に食わねぇ……
不機嫌なオーラ全開で、オレは｢行くぞ｣と声を掛けた
＿＿＿グラウンド脇
ｶｼｬ……ｶｼｬｶｼｬ…
｢……つーか、思ったんだけどよ
さっきから動物とか景色とかばっかじゃん
人は？部活風景とか撮らねーの｣
｢は？
あー……まあ、
人物写真の方が賞には入りやすいけどぉ……｣
指で今丁度部活をしている野球部を指す
ミツバは少し唸りながら言う
｢でも僕、結構写真にはこだわりあってさ……
好きなものか価値を感じるものしか撮らない主義なんだ……｣
そう言ってミツバは少し離れたところで花に水やりをしているAさんにカメラを向ける
｢……A先輩、どんなことしてても絵になるな
流石僕の好きなひ｣
｢黙って撮ってろ！｣
｢イタッ……何すんのさ！？｣
｢いいから黙れっつーの！！｣
半ば強引にミツバの頭を叩き黙らせる
また言い合いになりそうだった時
グラウンドの方から声がかかった
｢あれー？光じゃーん何してんのこんなとこで｣
｢横尾、えーと……写真撮影？｣
｢写真ー？お前また変なことしてんねー
ん？そのカメラ……
もしかして三葉くんの？｣
｢………知ってんの？｣
そう言った横尾に聞き返す
横尾は続けて言う
ミツバはオレから少し離れてハトに餌をやりに行った
｢今年の冬あたりだったかなぁ
なんか事故で死んじゃったらしいよ｣
｢え……？｣
｢あんま仲良くなかったけどね〜
ていうか光も同じクラスだったじゃん｣
｢えっ！？
そっそうなのか！？｣
同じクラスだったことに驚きちらりとミツバの方を見る
ミツバはジト目でこちらを見据えていたが、すっと目線を外した
｢そーだよ
まあクラス離れたし、よくわかんないよね〜
……てか、どこ見てんの？｣
｢ミツバ……三葉……？｣
＿＿＿
｢はじめまして
僕は三葉、しばらく名前順だから君の前の席
これからよろしくね｣
＿＿＿
雨が降ってきたからか、Aさんも水やりを止め
小走りで近づいて来た
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ひょうか - 面白い (2021年8月24日 19時) (
レス) id: 4984f5d9d8 (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - 空白さんっ！もし良ければ、「彼の桜の花が散るまでに」をみてくださーい！ (2020年6月6日 15時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
カルリ - 何回も読んでます！続きが気になって仕方がありません…更新頑張って下さい！応援しています！ (2020年3月26日 12時) (レス) id: d9268bc93b (このIDを非表示/違反報告)
鼓星 - 何度も読ませてもらっています！！更新頑張ってください！！ (2020年3月19日 14時) (レス) id: 9cac1e4f4b (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年3月19日 6時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年3月19日 4時
