第七十六の怪 ページ29
｢えー女の子？居ないかな〜
僕より可愛い子って居なくてさ……｣
｢おお、そう……｣
返ってきたのは若干ナルシストな回答
まぁ、コイツらしいっちゃらしいけど……
｢……あ、でも｣
｢？｣
｢一人だけ……居たかも｣
｢へー！お前の好きな女子……気になるな
どんな人なんだ？教えろよ！｣
｢んー……可愛いってよりかは綺麗な部類の人、かな
って言っても話したことないし、
なんならちょっと見ただけだから何とも……｣
｢なるほど……？｣
歯切れ悪くそう言うミツバ
……こんなヤツでも好きな人いんだな
オレは……Aさん、とかがやっぱり……
｢そーだ！次は植物園行こ！
いいでしょ？｣
｢植物園？いいけどよ……｣
｢その人を見たのも植物園なんだ
もしかしたら会えるかも……なんて｣
｢それって、まさか……｣
｢じゃ、休憩はおわり
植物園行くよー！！｣
｢おまっ、ちょっと待てはや……！｣
その人のことを聞く前に走りだしたミツバ
それを慌てて追い掛けるオレ
Aさん……植物園に居んのかな
＿＿＿植物園
｢とーちゃーっく！
んー……！やっぱりここ落ち着く｣
｢はぁ、はえーよ……着いてくんの一苦労だったぜ｣
｢熱血そーに見えて案外体力ないんだねぇ？
クソダサ変態交通ピアあああああ！！！｣
｢……いい加減にしろよお前？｣
何回やったら気が済むんだこの野郎は……
そんな悪態をつくソイツを引っ張って植物園に足を踏み入れた
どこかにAさんが居ないか探す
｢……Aさんは、今日は居ねぇのか？｣
｢Aさん……？誰それ｣
｢ん？あー……なんて説明すればいいんだ｣
同じ怪異だっつってもはぁ？って言われるだろうしな……
頭を悩ませていると奥の方から微かに歩いてくる音が聞こえる
｢ね、ねぇ誰か来るよ……？｣
｢いや、多分これは｣
『……あ、久しぶりだね光くん！』
｢Aさん……！お久しぶりッス！｣
オレを見るなり少し小走りで近付いて来たAさん
雰囲気は大人っぽいけど、
自分より背が小さいから可愛いくも見える
『……光くんの隣の子は？オトモダチ？』
｢キミ……｣
｢おいミツバ、Aさんのこと知ってんのか？｣
驚いたように目を見開きAさんを指すミツバ
知り合いなのか……？
｢知ってるも何も……
この人がさっき話してた人だよ！｣
｢は！！？｣
『？』
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ひょうか - 面白い (2021年8月24日 19時) (
レス) id: 4984f5d9d8 (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - 空白さんっ！もし良ければ、「彼の桜の花が散るまでに」をみてくださーい！ (2020年6月6日 15時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
カルリ - 何回も読んでます！続きが気になって仕方がありません…更新頑張って下さい！応援しています！ (2020年3月26日 12時) (レス) id: d9268bc93b (このIDを非表示/違反報告)
鼓星 - 何度も読ませてもらっています！！更新頑張ってください！！ (2020年3月19日 14時) (レス) id: 9cac1e4f4b (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年3月19日 6時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年3月19日 4時
