第七十の怪 ページ23
『……でも、わたしが代わりになれば、
寧々ちゃんは解放してくれるんだよね
なら、わたしが代わりになる
幾らでも好きにすればいい
……心残りはあるけど、やり残したことはもうないからね』
｢なに、いってるの……｣
ここでお別れなんてやだ……！！！
まだAちゃんとやりたかったこと、たくさんあるのにっ……！！
『……っごめん』
｢そんな……！｣
｢＿＿＿ダメだよ｣
ｻﾞﾊﾞーｯ……！！
『……っ普くん！？』
｢！！｣
そこにいたのは……
｢……｣
険しい顔をした花子くんだった
Aちゃんをお姫様だっこで抱き寄せながら
鋭い目付きで魚達を睨んでいる……あまりの気迫に少し後ずさる魚達
｢ヤシロのこと連れて行くのはダメだよ？
でもAまで連れてこうとするなんて
……どういうつもり？｣
ちょっと後ろのオーラどす黒いんだけど花子くん！？
＿＿なっ、七不思議！A様を放せ！！
｢えー、こーいうの困るんだよなァ……
ヒトのモノは盗っちゃダメって主様に教わんなかったの？
……あんまチョーシに乗ってると
お刺身にしちゃうよ？｣
『……どういう脅し文句なの？』
＿＿ヒッヒィィ主様ああぁ〜〜！！
＿＿あっお前達……！！
お刺身にすると言いながら武器の包丁を魚達に突きつける花子くん
うん、Aちゃんに同意
どういう脅し文句なのかな？
でも効果はてきめんだったようで、一目散に逃げていく小さい魚たちの大軍
＿＿くっ忌々しい……七不思議め、我らは決して諦めんぞ！！
＿＿おひいさま、A様……またいずれ！
『……』
｢バイバーイ｣
魚達は慌てふためいながら捨て台詞を言いながら帰っていった
少しの無言の間の後、花子くんが言う
｢はぁ、まさかAまで連れていこうとするとは思わなかったな……｣
『……もう二度とあの魚には会いたくないなぁ』
｢Aがそこまで嫌うなんてメズラシ〜｣
『馬が合わなそうだっただけだよ、
……何も知らないのに口だけは回るなって、ね』
｢｢？｣｣
『……あ、なんでもないよ
……心配かけてごめんね、寧々ちゃん花子くん』
｢？ホントだよ〜……
俺Aいなくなっちゃったらどうすればいいのかって……｣
｢無事でよかった……
私のために無理に前に出なくてもよかったんだよ！？｣
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ひょうか - 面白い (2021年8月24日 19時) (
レス) id: 4984f5d9d8 (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - 空白さんっ！もし良ければ、「彼の桜の花が散るまでに」をみてくださーい！ (2020年6月6日 15時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
カルリ - 何回も読んでます！続きが気になって仕方がありません…更新頑張って下さい！応援しています！ (2020年3月26日 12時) (レス) id: d9268bc93b (このIDを非表示/違反報告)
鼓星 - 何度も読ませてもらっています！！更新頑張ってください！！ (2020年3月19日 14時) (レス) id: 9cac1e4f4b (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年3月19日 6時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年3月19日 4時
