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「じゃあ折角だし、少し飲んでから帰りますか」
彼はそう言ったかと思うと、既に席に座っていた。
『え...？飲むって、ここで？』
「ええ、勿論。色々あなたと話もしたいですし。」
私はしたくないです、なんて言える訳もなく渋々私は席に着いた。
お酒は強い方だとは自負しているが、その思い込みが酒に吞まれる原因になることくらいわかっているつもりだ。
しかもこんなバーに来たのは初めてだし、きっとアルコール度数の高いお酒ばかりなんだろうな、なんて思いながら辺りを見渡す。
「お酒、強そうには見えませんがどうなんです？」
サラッと嫌味を言うバーボンに対して、イラッとする気持ちを抑えながら言葉を紡ぐ。
『生憎、両親ともに酒は強かったらしいので酒豪ですよ』
まあ浴びるように飲んだことなんてまだ無いから、本当に酒豪なのかどうかはわからないけれども。
『それよりも、あなた車で来たのに飲んで良いんですか？』
「ああ、僕は飲みませんよ。ただあなたを酔わせて、情報が欲しいだけですから。」
ニヤリと妖艶に笑う彼は、バーの雰囲気とものすごくマッチしていて思わず胸が高鳴ってしまう。
『っ... そんな手に乗る程馬鹿じゃないです』
「はは、どうかな。まあ飲めないなら無理しなくても良いですよ？
飲んでも飲まなくても、どちらにしろあなたから情報は無理矢理にでも引き出しますから。」
っ...！なんなの、コイツ。言わせていればさっきからずっと上から目線。
恐らく歳だってどうせそんなに変わらないのに、ホントにムカつく。
数時間後、痛い目を見るとも知らずに私は彼の口車に乗ってしまうのであった。本当に馬鹿だ。
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みい(プロフ) - アオさん» アオさんまたコメントありがとうございます！！どの作品も気に入って頂けているようでとても嬉しいです！！ぼちぼちですが更新頑張ります！ (2018年5月26日 17時) (
レス) id: 5c09d02dbb (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - ピッピさん» コメントありがとうございます〜！！もう自分のために書いたような作品ですがそう言って頂けて嬉しいです！！頑張ります！！ (2018年5月26日 17時) (レス) id: 5c09d02dbb (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 新作おめでとうございます！今回の作品も最高です！他の作品も含め、応援してます！ (2018年5月24日 17時) (レス) id: c480416726 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - バーボンになら是非監視されたいです(*´ー｀*)笑 とても面白いお話ですね！続きも楽しみにしてまいます＊ (2018年5月24日 17時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みい | 作成日時：2018年5月24日 0時
