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弟 : Yugo ページ16

「大我、大人しく待ってて。」


「兄ちゃんどこ行くの。」


ベッドに横たわる大我は不安げな声で俺を呼んだ。


「みんなの昼飯用意しないといけないから・・・。」


大我はうなだれて布団を被った。


最近大我の甘え度が増してる気がする。


俺たちもう中学生なのになあ。


「拗ねんなよ。早めに来るから。」


そう言い残して部屋を出るとドアの前に北斗がいた。


「うわ、どしたの北斗。」


「・・・別に。ちょっと通りかかっただけ。」


北斗はプイっと横を向いて歩いていった。



明らかに部屋の前にいたのに・・・素直じゃない奴。


1階に降りるとキッチンに人影が見えた。


普段キッチンに出入りするのは料理担当の北斗か俺くらい・・・


「うわ、ゆーご。どした。」


そこでは樹と慎太郎とジェスがわちゃわちゃしてた。


囲んでるのはフライパンにフツフツとあるホットケーキ。


「どうしたもこうしたも・・・昼飯作りに来た。」


「今日はホットケーキにしよーよ。」


慎太郎が無邪気にそう言って笑う。


「まだだって。」


「焦げるから貸して。引っくり返したい。」


「いやだ。まだ生だから。」


その後ろでジェスと樹がわちゃわちゃ言い争いをしていた。


「貸して。」


俺はフライ返しをもらいパンケーキを引っくり返す。


ごねてたジェスは表情をパッと明るくした。


「さすがゆーご!」


「だろ!」


「樹に言ってない。」


また漫才みたいなことをはじめた2人を置いて慎太郎に声をかけた。


「ごめん、北斗呼んできて。俺ちょっと大我の分のスープ作る。」



「わかった!」


慎太郎はパタパタと階段を駆け上がっていった。


相変わらず言い争いを続けるふたりの頭に手をポンと置く。


「樹とジェスはホットプレート出して。残りはみんなで焼いて食べよ。」


「おっけい!」


何歳になっても俺たちは子供っぽくて、仲良くて。


そんな日常が続くと思っていた。

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@Yuua.(プロフ) - しずくさん» Thank you for your feedback!! これからも自分のペースでのんびり更新していきますがよろしくお願いいたします。 (2021年3月13日 23時) (レス) id: 14644af0ff (このIDを非表示/違反報告)
しずく - すごく面白いです。更新を楽しみにしています。これからも体調に気をつけて頑張ってください。 (2021年3月12日 21時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@Yuua. | 作成日時:2021年3月10日 15時

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