9話:マギ ページ8
まさかの私に会いに来たという黒髪の青年。
だが、周りの反応はものすごく彼に対して警戒をしているようだ。
兵が槍を構え少年を囲み、重役と思わしき人たちも王様の近くに佇んでいる。
この国にとって敵なのであろうか？
結界をぶち破ったくらいだから、結構な力の持ち主だとは思う。だから簡単に手を出さない？
うんうんと思案していると黒髪の青年が好意的に話しかけてきた。
「俺はジュダル。煌帝国の神官でマギなんだ。といってもあんたほどの力は持ってないけどな」
簡単な自己紹介とともにあんたの名前も教えてくれよ。と聞かれた。
この国の人たちより常識がありそうなきがしてきた。
名前を教えてもらったのでこちらも返そうと口を開く。
「私の名前は「我が国のマギに何のようだ。」………」
が、
シンドバット王が口を挟まれた。
ていうか、会話邪魔するのもどうかと思うし、第１この国のマギになったつもりなんて毛頭ない。そして、勝手に話を進めるシンドバット王。
何この人。なんだかイライラしてきたぞ。
私のイラつきに気がついたのか、マスルールさんから視線を感じる。
そっと目を合わせて小声で伝える。
「おおかたジュダルさんの独断で飛び込んできたから、この国は煌帝国とぶつかりたくない。だから、手出しはできないと言ったところでしょう？」
目を見開くマスルールさんに続けて伝える。
「それに、何やら原因は私みたいだし」
随分とまあ一方的な原因だが。
半目でシンドバット王とジュダルを眺めていると何やら会話は終わったらしい。
対してジュダルは面白い玩具を見つけたような子供の笑を浮かべている。
「なんだよ。嘘つきか。最古のマギ様がいきなり囲われるわけないもんなあ？」
初めて会ったはずの一癖も二癖もありそうなジュダルという青年。
そんな彼がシンドバッド王の嘘を簡単に見破った。こちらとしても嘘をそのまま持ち帰られるのは困るのでとてもありがたい。
｢最古のマギ様。いつでも遊びに来いよ。俺ら煌帝国はアンタを歓迎するぜ。もっともこの国は今日中に消えちまうだろうけどな。｣
ニコニコと悪意のない笑で伝えてくる。
分別のわからない幼子のようだ…
｢消える？一体何を…｣
｢時期わかる。じゃあな！｣
｢あっおい！！待てジュダル！｣
颯爽と空へ飛んで消えるジュダル。
シンドバッド王が追いかけようとするも緊急報告が飛んできた。
｢この国に向かって黒い！何かが！｣
ワアォ。ホラーは苦手なんだ。やめてほしい。
続く (更新停止中)
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眼鏡 - この先すごく楽しみです！更新頑張ってください！面白かったです (2018年10月7日 19時) (
レス) id: c0b6d2e0e3 (このIDを非表示/違反報告)
鮫尾(プロフ) - ファウストさんコメントありがとうございます！これからもよろしくお願い致します (2017年10月22日 15時) (レス) id: 288dceacd6 (このIDを非表示/違反報告)
ファウスト(プロフ) - とても良かったですよ！更新頑張って下さい！応援してます！ (2017年10月22日 12時) (レス) id: 2967d5163e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鮫尾 | 作成日時：2017年10月22日 6時
