5話:何故こうなった ページ5
ふわふわと暖かさに包まれてる感覚。
枕に高さも実に丁度良い
掛け布団も軽く、触心地の良い質感が体を包んでいる。
は？
ぱちり
「あ、目覚められましたか？」
目を開けると女の人がニコニコとこちらを見ていた。
「えっと…？」
誰!?
「申し遅れました。本日付で貴方様の身の回りの世話をさせて頂きます。撫子と申します。」
「身のまわ、え？というかここは」
ジャングルで寝ていたはずがいつの間にか豪華な部屋の豪華なベッドに寝ていた。大混乱である。一体何があったというのだ。
「はい。森で貴方様が寝られていた所をマスルール様が連れてこられたのです。
！マスルール様！」
女中は私の背後を見て、はっとした後すぐさま跪いた。
振り返るとそこには
「…どうも」
朱色の髪の男性が佇んでいた。
いつの間に部屋に入ってきたんだ…ポカーンと眺めているとすっと跪いた彼は真顔のまま呟いた。
「マスルールです。お機嫌は?」
「あ、えっとセシリーです。特になんともないです。」
ついそう反射で答えてしまった。
そういえば女中さんは…既に居なかった。
忍者か!?忍者なのか!?
とにかく目の前のマスルール様？と話すしかないようだ。
「えっと、マスルール様?」
「マスルールで良い。」
「あっはい。マスルールさん。あの、とりあえず、立ってください…」
「……そうですか。」
あ、やっぱり立つとデカイ
見上げる首が痛いので私も立つ。そんな変わらないと思うけど
あ、絨毯もふかふかだ。
「靴を持ってきます。」
「あ、すみません。」
そうか、ジャングルも裸足だったから汚れてないかな…綺麗である。拭いてくれたのだろうか。
「はい。どうぞ」
早いよ！！秒だよ！！
「ありがとうございます。」
そしてサイズぴったりだよ！
私がとろいだけ？それとも用意周到なだけなのか？
ジャングルで逃げきれた時にはそれなりに早く動けたのと思ったのになあ…
しゅんとしているとマスルールさんが話しかけてきた。
「ジャングルでセシリー様が寝ているのを」
「様!?呼び捨てで！呼び捨てでお願いします！！」
こんな豪華なお部屋に住んでて女中の人もいるのだ。どう考えてもこの人お偉い様！
そういえば、紫の髪の人もお偉いさんそうだったな
「じゃあ、セシリー」
「はい！」
なんか可愛い人かも
そんなほんわか空気は入室者によって易々と崩壊した。
「失礼致します。先ほどぶりですね。」
そう、今朝あった紫の髪の人が微笑んできた。
何でーーーーー!?
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眼鏡 - この先すごく楽しみです！更新頑張ってください！面白かったです (2018年10月7日 19時) (
レス) id: c0b6d2e0e3 (このIDを非表示/違反報告)
鮫尾(プロフ) - ファウストさんコメントありがとうございます！これからもよろしくお願い致します (2017年10月22日 15時) (レス) id: 288dceacd6 (このIDを非表示/違反報告)
ファウスト(プロフ) - とても良かったですよ！更新頑張って下さい！応援してます！ (2017年10月22日 12時) (レス) id: 2967d5163e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鮫尾 | 作成日時：2017年10月22日 6時
