9話 ページ9
それから、何故か灰谷兄弟による勉強会が始まった?
毎日放課後、カフェで勉強を教えて貰う。
「なんで2人いつも寝てるのに勉強できるの?」
私は素朴な疑問をぶつけてみた。
「あ?あんなの教科書読めば何となくわかるだろ」
竜胆はさも当たり前のように、言う?
教科書読んで分かってたら苦労してないわ!とか、心で思ったけど、声に出したら終わりだなと感じた。
「ほら、ここ間違ってんぞ。じゃあ、5問追加な。」
竜胆の教え方はわかりやすいが、スパルタだ。
毎日、地獄のような勉強会が続き私の脳はほぼ限界に到達していた。
最初は教えてくれていた蘭も途中で飽きたらしく、最近は、竜胆に任せて自分は寝ている。それでも、少しは教えてくれるので、助かっている。
「り…竜胆先生。ちょっと休憩にしません?」
竜胆は、少しの間考えていたが、これ以上やっても集中が続かないだろうと察したのか、渋々OKしてくれた。
「じゃあ、俺なんか買ってくるわ」
そう言って竜胆はレジ横に並ぶスイーツを買いに立ち上がって買いに行った。
残された、疲れ果てた私と気持ちよさそうに寝ている蘭。こんなに私が頑張っているのに、この男はなぜ寝ているのだろうか。私は少しイラついたので、綺麗に結われた三つ編みを色んな角度に曲げたりして遊んでやった。
「えー。何ー?蘭ちゃんに構って欲しくなっちゃった?」
起きてたのか!?こっちを見て頬杖をつきながらニヤニヤしてくる。
「そういえば、竜胆は?」
確かに、そろそろ帰ってきていいはずだ。
「竜胆ならスイーツ買いに行ったよ」
竜胆がいる方に目を向けると、なんときれいなお姉さん達に話しかけられていた。
いわゆる、ナンパというやつだ。
そういえば、顔がいいんだった。そんなことを思い出して、蘭の方に視線を戻すとなんとこの男はまた寝ていた。
竜胆の方に視線を戻す。なにやら、口パクでこちらに何か伝えているようだった。
よく口の動きを見て竜胆の言いたいことを考える。
「(こっ・ち・こ・い)」
確かにそう言っている。私に何ができると言うのだろうか。
とりあえず言われた通り、竜胆の方に向かう。
「俺、もう彼女いるから諦めてくれないかな?」
そう言って、私の肩を抱き寄せる竜胆。
「えー。この子?まぁちょっとは可愛いけどさ、私達の方が良くない?」
「ウチらと遊ぼーよ」
竜胆の方を見ると、一目でイライラしてるのがわかった。
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とりお(プロフ) - 枝豆さん» ありがとうございます!頑張ります (2021年9月6日 20時) (レス) id: 18241f83f0 (このIDを非表示/違反報告)
枝豆(プロフ) - 面白かったです!投稿、頑張ってください!! (2021年9月6日 20時) (レス) id: 280e534706 (このIDを非表示/違反報告)
とりお(プロフ) - レイスさん» 灰谷兄弟いいですよねぇ。 (2021年9月3日 0時) (レス) id: 25bcf65374 (このIDを非表示/違反報告)
とりお(プロフ) - セシル??さん» ありがとうございます (2021年9月3日 0時) (レス) id: 25bcf65374 (このIDを非表示/違反報告)
レイス(プロフ) - ん゛ん゛っ灰谷兄弟可愛い、、((グハッ (2021年8月31日 17時) (レス) id: 23f9dcf647 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サメサメ | 作成日時:2021年8月6日 18時