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12話 ページ12

「はい、これと〜これとあと、これね〜」

蘭は次々とドレスやら、バッグなどを選んでいく。

「兄ちゃん、これは?」

「いいじゃん。じゃっそれも〜」

よく分からないが、兄弟2人だけの世界が広がっていて1人ぽつんと取り残された私は、自分とは生きる世界が違う空間に不安を覚えながらただたっていることしか出来なかった。

「じゃあ、A。これ全部着てきて〜」

「え?私?????」

店員に案内されながら試着室へと向かう。
人生で1度も着たことないような、華やかな色のドレスを渡された。
私に着せて何をしようとしているのか。
頭には、ハテナが沢山だ。

店員さんにヘアメイクや、メイクをしてもらった。
そこまでする必要があるか?ただ着るだけですよね?

「今、お連れの方お呼びしますね〜」


鏡に映った私は私ではないように感じられた。
鮮やかな紫色のドレスを身にまとい、素晴らしい技術のメイクにより、鏡に映っている人は、私の知らない人なのかもしれないとも考えたほどだ。

「A〜?」
「入るぞー」

試着室のドアが開き、2人が入ってくる。
2人は、さっきまでの格好とは違う服装をしていた。きっちりとスーツを着こなしている。2人が締めているネクタイの色は、私が今着ているドレスと同じ紫色だった。

「お〜、似合ってんじゃん。」
「さすが、兄ちゃん。分かってんな。」


「あの〜?私は何故これを?」

「これから、ご褒美にレストラン行くから。
その服はもう支払い終わってるから、もうAのものだよー」

は?私の?この人は何を言っているのだろうか。

「こんな、高いの貰えない」

「あ?そんなこと気にすんなよ。俺らが好きでやってる事だし。」

これ以上何言っても無理そうだ。でも、こんなに色々してもらっちゃってもいいのかな?

「ほら行くぞ。着いてこい」

2人は店の外に出ていく、ここに置いてかれちゃ困る。着慣れない服と靴で、頑張って私もついて行った。

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とりお(プロフ) - 枝豆さん» ありがとうございます!頑張ります (2021年9月6日 20時) (レス) id: 18241f83f0 (このIDを非表示/違反報告)
枝豆(プロフ) - 面白かったです!投稿、頑張ってください!! (2021年9月6日 20時) (レス) id: 280e534706 (このIDを非表示/違反報告)
とりお(プロフ) - レイスさん» 灰谷兄弟いいですよねぇ。 (2021年9月3日 0時) (レス) id: 25bcf65374 (このIDを非表示/違反報告)
とりお(プロフ) - セシル??さん» ありがとうございます (2021年9月3日 0時) (レス) id: 25bcf65374 (このIDを非表示/違反報告)
レイス(プロフ) - ん゛ん゛っ灰谷兄弟可愛い、、((グハッ (2021年8月31日 17時) (レス) id: 23f9dcf647 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サメサメ | 作成日時:2021年8月6日 18時

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