灰谷兄弟の恋愛事情 (ページ11)

今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:49,152 hit

11話ページ11

そんなこんなで、あっという間に一学期がそろそろ終わろうとしている。
ここで問題なのが学期末テストだ。2人に教えてもらった成果を出さないと申し訳ない。
私は普段より頑張ってテスト勉強に励んだ。

テスト当日

あの二人に教えてもらったからか、いつもより回答がスラスラとかけている気がした。
私も今回は頑張ったので、自信がある。
早く結果が楽しみだ。

「2人共、ほんとにありがとう！今回はすごい自信あるよ！」

「それは良かったな。まぁ、俺達が教えて低いわけないしな」

「じゃあ、いい点数とってたら、ご褒美に蘭ちゃんが美味しい所連れってってあげる〜」

美味しい所!?絶対高いところじゃん。

テスト返却日になった。
これから、テストが返される
名前が呼ばれたら取りに行く、

「次、名字〜。」

ついにこの時が来た。待ちくたびれたぞ、テストよ。
私は不安と期待が入り交じった心境で、教卓へと足を運ばせる。

「よく頑張ったな」

先生。ということは、

私は配られたテストを自分の席に戻り、点数を確かめる。

配られたテストを平均してだいたい、85点だった。
私は高校生になってから見たことも無い数字を目にし、思わず口元がにやける。

「灰谷蘭と竜胆〜」

あの二人も呼ばれている。早く2人にこの点数を見せたいな。

「今回のテスト、2人揃って満点で学年1位だ。」

学年1位!?!?!?やばすぎでしょ。
2人は、最初から分かっていたかのような表情を浮かべ、私の席へと近づいてくる。

「Aは？どうだった〜？」
「低かったら許さねぇからな？笑」

2人には及ばないけど、私も今回はよくやった方だ。
自信満々に2人の目の前に結果を見せる。

「お〜！蘭ちゃん感激〜」
「お前にしてはよくやったな」

そうでしょう、そうでしょう！！

「じゃあ、今夜6時にここに集合な？」

携帯に地図が送られてきた。

6時？早すぎる気がするんだけど、そんなもんか。
深く考えないことにした。

私は渡された地図に書いてあった集合場所に来ていた。
すると、2人もやってきた。

「よし、行くぞ〜」

「え？どこに？」

言われるがまま、2人について行く私。やってきたのは、高級ブランド店ばかりが連ねる並びだった。

ここここここんなところになんの用がありまして？？？

2人は奥に進んでいき、ある店の中に入る。
そこは、きらびやかな店内で、私でも絶対高いなと感じる店だった。