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「さむ……」
女の子を待たせる訳にはいかないと、余裕を持って15分も早く到着したはいいが外が寒すぎる。
ブーブー……
待ち合わせ時間ぴったりに、ポケットの中にしまっておいたスマホが震えだす。
「もしもし」
「もしもし、ごめん…バイト先の子がインフルになっちゃって、行けなくなっちゃった…ホントごめん…」
「えっ、あー……マジか…わかった」
「なーーんてね!うそぴょーん!」
「うぉっ、」
ガバッ、と背中に衝撃。
「えへ、びっくりした?」
「なにやってんの」
「たなっちにドタキャンドッキリ仕掛けてみた〜」
そう言ってへらっと笑った。
「見てんの?」
「うん、たまにね」
「へぇー。意外」
「龍昇くん以外特に興味無いけどね〜」
「…はいはい」
それはきっと、俺以外のことをよく知らないから特に関心が無いだけの、"俺以外興味無い"だ。
「どこ行く?何食べたい?」
「ん〜、じゃあ、龍昇くんが静岡に来ていちばん沢山行ったお店で」
いちばん行った店……いや、全然良いけど…
「えー…ラーメン屋だけど、大丈夫?」
「え!いいよ!」
パァーっと目を輝かせる。女の子はそういうの気にするかなって思ったけど、平気なんだな。Aちゃんっぽい。
「ねえねえ、激辛のやきそば、わたし結構自信あるんだけど、今度買って食べようよ!」
「え、あれマジやばいよ?死ぬよ?マジで」
「大丈夫だって!」
「え〜〜」
子供みたいにはしゃぎながら鼻を赤くして、やろうね、と笑った。
本日を有意義に過ごす為のアドバイス
すこしだけ、おめかししてみませんか?
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エヌ - 3股の人は笑いました笑笑 いつもかげながら拝見しております!更新楽しみにしてます! (2019年1月26日 19時) (レス) id: 22eb4ac618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まよなかの恋人 | 作成日時:2019年1月14日 4時