23 ヒーローという ページ23
緑谷くんは家族かってくらい爆豪くんの事を知り尽くしていた。
『緑谷くんは爆豪くんの事嫌い？』
「嫌いじゃないよ！かっちゃんは凄いんだ。僕なんかよりもずっと。」
確かに爆豪くんは凄い人だ。でも正直よく尊敬していられるよね。あんなにずっと否定され続けられたら、私だったらもう飛び降りて死んでたかも。
だからヒーローに向いてるかって言われたら素直に頷けないけど。
「今更だけどかっちゃんが女の子連れてるのって、いじめられてるんじゃないかって思ってた…」
『あはは、それ先生にも言われた。というかみんなそう思ってそう。』
「まあ、最近は僕もそんなに絡まれなくなったよ。あれがあったし、もう受験だしね…」
あれとはおそらくヘドロ事件の事だろう。
詳しい事は知らないけど、爆豪くんがヴィランに襲われたって聞いた時は目の前の爆豪くんは幽霊なんじゃないかって疑った。
『そういえば緑谷くんも居たんだよね？あれオールマイトも来てたんでしょ？大事件だったんじゃあ…』
「僕は大丈夫だよ！というか、勝手に飛び出してむしろ怒られたよ」
はは、と笑う。
飛び出したって、それ結構やばいんじゃ…？
つくづく思う。緑谷くんは無個性ではあるがかなりヒーローに向いてるんじゃないかって。というか目指してるんだよね。
気のせいかもしれないけど昔に比べて体もがっしりしてきた気がするし。本気で雄英目指してるんだな。
「それに、あんなヴィランにずっと捕まってて耐えてたかっちゃんはホント凄いよ。プロヒーローも打つ手無しって感じだったのに。だから、
いつか僕も、かっちゃんを超えて、オールマイトみたいな最高のヒーローになりたいんだ。」
爆豪くんも言ってた気がする。
"俺はオールマイトをも超えてナンバーワンヒーローになる"
2人をただひたすらに突き動かすオールマイト。ヒーロー志望なら誰もが憧れるナンバーワン。
そんな人を超えるって、並大抵の努力じゃ到底無理なんじゃないか。それにヒーローという形なら他にも沢山ある。
沢山ある内の
どれも私には現実味が無さすぎる話だ。
『そっか。立派な夢だね。』
「へへ、」
だんだん日も沈みはじめる。無言の時間が苦しかった。
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おもち(プロフ) - 始めて夢小説で泣いてしまいました…ホントにいい作品だと思います。これからも頑張ってください。 (2017年9月24日 22時) (
レス) id: dccf2b8670 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - コメント失礼します!!爆豪オチでこんなに泣いた作品初めてです!!久々にいい小説に出会えました､ありがとうございます｡ (2017年9月24日 21時) (レス) id: b23d945a8f (このIDを非表示/違反報告)
あ2み(プロフ) - 処女作とは思えないほど胸に響く作品でした泣 (2017年9月24日 20時) (レス) id: a91b06e269 (このIDを非表示/違反報告)
真那(プロフ) - 読んでて胸がすごいポカポカしました。素敵な小説をありがとうございます。 (2017年9月24日 13時) (レス) id: 831bfc74b9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴。@坂田家 - 泣いた…もうなんか題名からすげぇ胸がぶわぁあってなった……語彙力とか普通の下手な小説家よりも感動した、かっちゃんのあのぶっきらぼうな優しさが好きなんじゃ。こんな素晴らしい小説読めて感謝ですありがとうございます！関連の人気作品一位おめでとうございます！ (2017年9月24日 10時) (レス) id: 792180ac11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ういるす | 作成日時：2017年7月24日 17時
