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「おぉー…」
森の中に現れた木で造られた教会。
ざわざわと風に木々が揺られる中で、その教会が凛と佇むその光景は言葉にできないくらいに神秘的で美しかった。
教会の前を通りかかると、ちょうど結婚式を行っているところが見える。
教会の中、自然と差し込む光がキラキラとウエディングドレスを照らす。
「きれい、」
「ほんまやな」
自分たちとは全然関係のない人の結婚式なのに、なぜか泣きそうになってくるのは、きっとその雰囲気があまりにも綺麗だからだろう。
そして、無意識のうちに自分たちの将来の姿を重ねたのかもしれない。
いつか、俺とAちゃんもこんな風に式を挙げられるのかな、なんてそんなことを考えると、なんだかこみ上げてくるものがあった。
隣に立つAちゃんは、俺が泣きそうになっているのに気づき「なんで康二泣きそうなの」とちょっと困った顔をしながら笑い、俺の肩を小突く。
「なんやわからへんけど、こう、ぐわーって」
「なにそれ」
そうAちゃん言って笑った。
「ねぇ、Aちゃん」
そっと隣に立つAちゃんの手を握る。
ふわっと頬撫でる風がなんだかすごく優しくて、また泣きそうになる。
「んー？」
遠くでカップルの結婚を祝福するように鐘が響き、そのあとを「おめでとー」と言う祝福の声が追いかけてくるのが風に乗って聞こえてくる。
「俺、ちゃんとするから」
「ん？」
「やから、いつか…結婚出来たらええな」
繋いだ手にぎゅっと力を込めると、Aちゃんもそれに応えるように俺の手を握り返す。
「別にちゃんとしなくてもいいよ」
「え？」
「私、康二が家で待っててくれたらそれが一番だもん」
「Aちゃん…、」
ねぇ、また視界が滲む。
なんでこんなに俺、泣き虫なんやろ、って自分で自分が嫌になるくらい、すぐに思いが込み上げてくる。
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さーや(プロフ) - あいさん» 忠犬康二くんかわいくて妄想が捗る！笑 番外編、ページの都合でこれで終わりなのですがまたどこかで康二くんのお話書きたいなぁーと思っております。 (2020年4月5日 10時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - なっちゃんさん» 好きと言ってもらえてよかった！！なかなかいい言葉が思い浮かばなかったのでそう言ってもらえると嬉しいです〜 (2020年4月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - みきさん» 結婚して子ども生まれるのもいいですね〜今回はページの都合で書けないので、また機会があれば書いてみます…！ (2020年4月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 康二くんめちゃくちゃ忠犬すぎて番外編だいすきです〜！！更新お疲れ様です！ありがとうございます^ ^ (2020年4月4日 20時) (レス) id: 07953fa80c (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - このお話すっごい好きでした。一つ一つの台詞がツボです！！ (2020年4月4日 18時) (レス) id: 974b0d2d7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月30日 14時
