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あの出来事から1週間が経つにも関わらず、ふとした瞬間に瞳さんとの行為のことを思い出し、腹の奥のほうがジリジリと痛む。
あの日からなんとなく、Aちゃんの顔を見るのが気まずくて、普段通りにしなければなんて思うのに、どこかよそよそしくなってしまっていた。
それに、Aちゃんに触れるのがなんだか怖くなった。
こんな俺がAちゃんに触れていいものだろうか、そんな気持ちが胸の奥のほうに根を張る。
いつもなら隙あらばくっつこうとする俺が、触れようとしなかったり、言葉を濁すことが増えたり…
そんな俺にAちゃんも少しずつ、違和感を覚え始めたのだろう。
「なにかあったらちゃんと言うんだよ？」と何度か聞かれることがあったが、「別になんもあらへんよ」と誤魔化すように笑うしかできなかった。
ある日2人でお風呂に入ろう、という話になった。
入りたくない、と拒否する俺に半ば強制的にAちゃんが一緒に風呂に入ることを推し進め、俺は例のごとく見事にそれに負けただけなのだけど。
こんな状況で一緒に風呂になんか入れるもんか、って言う気持ちしか今は湧かない。
「ほんまに入るん？」
「嫌なの？」
「そういうわけちゃうけど、」
「じゃぁなに？」
はっきりしない俺に苛立つようにAちゃんは俺の背中を押し、浴室へと導く。
ぐだくだ言う俺に「早く」と服を脱ぐよう急かすAちゃん。
あぁもうほんま嫌や…そんなことを思いながら渋々服を脱ぎ、先に湯舟へと浸かる。
「ねぇ、康二なんか隠してるでしょ」
湯舟の中で三角座りをして、出来るだけAちゃんに触れないように距離を取る俺に、Aちゃんが顔を近づけてそう言う。
「別になんも、」
「康二、嘘つくとき鼻の穴膨らむの知ってる？」
今、鼻の穴膨らんでるよ、と俺の鼻をちょん、と人差し指でつついてAちゃんは小さく笑う。
慌てて鼻を隠す俺にAちゃんは呆れたように「ごめん、それうそ」と言った。
…あぁもうAちゃんに隠し通すなんてできひんねや、ってその瞬間思う。
「あんな、」
「うん」
あのことを言ったらAちゃんはどう思うのだろうか。
Aちゃんが俺以外の男に抱かれているとわかった瞬間の俺は、悲しくて悔しくて辛かった。
きっと、Aちゃんも俺と同じようになる。
そんな気持ちをAちゃんに味合わせていいものなのか。
そう思ったらなかなか次の言葉が出てこない。
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さーや(プロフ) - あいさん» 忠犬康二くんかわいくて妄想が捗る！笑 番外編、ページの都合でこれで終わりなのですがまたどこかで康二くんのお話書きたいなぁーと思っております。 (2020年4月5日 10時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - なっちゃんさん» 好きと言ってもらえてよかった！！なかなかいい言葉が思い浮かばなかったのでそう言ってもらえると嬉しいです〜 (2020年4月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - みきさん» 結婚して子ども生まれるのもいいですね〜今回はページの都合で書けないので、また機会があれば書いてみます…！ (2020年4月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 康二くんめちゃくちゃ忠犬すぎて番外編だいすきです〜！！更新お疲れ様です！ありがとうございます^ ^ (2020年4月4日 20時) (レス) id: 07953fa80c (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - このお話すっごい好きでした。一つ一つの台詞がツボです！！ (2020年4月4日 18時) (レス) id: 974b0d2d7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月30日 14時
