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「ほんま、ありがとうございました！」
酔い潰れた先輩をタクシーに押し込む。
先輩を乗せたタクシーが走り出すのを見送ると2人の方へと頭を下げた。
「別にお礼言われることなんてしてないよ」
「そうそう」
そう言って笑う2人に「でも、」と声を上げると「逆に突然乱入して迷惑じゃなかった？」なんて笑う。
「迷惑なんて…むしろすごい助かりました」
「なら良かった」
「なんてお礼をしたらいいか、」
「お礼なんて別に、」
と言ったあとでAちゃんが「あ、ひとつだけいい？」と何かを思いついた顔を浮かべる。
「なんですか？」
なんでもしますよ、と声を上げるとAちゃんは、「私のこと家まで送ってくれない？」とへらり、と笑った。
「え？」
「ねぇ、A、そっちのほうが迷惑だよ」
「えー、なんでもするって言ったのにー」
「そんなことでええなら送りますよ」
拗ねたような表情を浮かべるAちゃんにそう言うと「うっそ、やった！」と先ほどまでの拗ねた顔を可愛らしい笑顔に変え、Aちゃんは笑った。
「ごめんね、迷惑かけて」
タクシーに乗り込んだ俺ら2人にAちゃんの友達が窓越しに謝る。
「いえ、こんなんでお礼になるなら俺は」
家に送ることがお礼になるならそんな容易いことはない。
それに先ほど2人に出してもらった助け船は本当に有り難かった。
「Aは向井くんに迷惑かけるんじゃないよ」
「はいはーい、」
ふふふ、と陽気に笑うAちゃんにAちゃんの友達は困ったような表情を浮かべた。
「それじゃあ、」
そう言って俺たち2人を乗せたタクシーはゆっくりと夜の街へと滑り出す。
ゆらゆらと揺れる車内で、Aちゃんはゆっくりと俺の肩にもたれ掛かるとすぐに小さな寝息を立てた。
その寝息を聞きながら、俺はそっと窓の外を流れるネオンをひたすらに眺めた。
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さーや(プロフ) - みきさん» コメありがとうございます。私自身、アイドル設定で書いてしまうことが多いのでなかなかこういう設定で書くこと少ないのですが、少しずつ挑戦してみますね！特に阿部ちゃんはまだ書いたことないので、書いてみたいな〜と思ってます…！ (2020年3月30日 17時) (
レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 芸能人・アイドル設定が、あまり好きでないので、このような会社員設定でピュアさがあるのが好きです。こちらの康二くんストーリーのようなピュアさ満載のストーリーを、今後は ふっかさんや阿部ちゃんでも書いて頂きたいです。よろしくお願いいたします。 (2020年3月30日 14時) (レス) id: 5ca5d758c8 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - riiiさん» コメありがとうございます！このお話でお仕事の疲れ癒せてますか・・・？こちらこそそんな風に言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます〜これからも更新していきますので、もしよければ読んでくださいね！ (2020年3月28日 16時) (レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - みきさん» コメありがとうございます。子どもっぽくて純粋な感じの康二くんが書きたかったので、そう言っていただけて嬉しいです〜今のところ不穏な流れになってますが（笑）これからも読んでいただけると嬉しいです。 (2020年3月28日 16時) (レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
riii - 初コメ失礼します。いつも仕事で疲れた心をこのお話で癒してもらってます！ありがとうございます^ ^大変だと思うのですが、更新楽しみにしています！ (2020年3月27日 11時) (レス) id: 57b32ac5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月18日 11時
