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「Aちゃん、こんなところで寝てたら風邪引くで」
小さなブランケットに無理矢理身体を収めようと小さく縮めこまれた肩を揺らすとAちゃんは「んん…」と小さな声を漏らす。
「ベッドで寝よ」
「…ん、」
夢の世界に浸かったままのAちゃんが目を閉じたままゆっくりと身体を起こす。
掴まり、そう言って腕を出すとAちゃんは俺の首元に抱き着いて「ふふ」と小さく笑い声をあげる。
俺に抱き着くAちゃんからは歓迎会のお酒の残り香。
「もー、化粧も落としてないし、着替えてもないやんか」
ベッドの端にAちゃんを座らせ、小言を漏らすがそれはAちゃんの耳には届いていない。
「ほれ、ばんざーい」
「んー」
スーツを脱がし、代わりに部屋着を着せる。
俺の言葉に従順に従うAちゃんはまるで子どものようだ。
「はい、ちょっと冷たいで」
メイク落としシートをAちゃんの顔に当てると「ん、」とまた小さく声が漏れる。
こうやって酔っ払って帰ってきたAちゃんの化粧を落とすのももう手慣れたものだ。
「おしまい」
俺の言葉と同時にAちゃんは、ベッドへと倒れ込む。
「…ふかふか、あったかい、」
布団に潜り込んだAちゃんはそう笑うと、すぐにまた夢の世界へと旅立つ。
子どもみたいなその頬をそっと撫で「おやすみ」ともう届きはしない声を掛ける。
Aちゃんの隣の隙間に身体を入れると、すぐにもぞもぞと動いたAちゃんの手が俺の腰に回される。
回された手から伝わる、少し高いAちゃんの体温を感じながら、俺もそっと目を閉じた。
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さーや(プロフ) - みきさん» コメありがとうございます。私自身、アイドル設定で書いてしまうことが多いのでなかなかこういう設定で書くこと少ないのですが、少しずつ挑戦してみますね！特に阿部ちゃんはまだ書いたことないので、書いてみたいな〜と思ってます…！ (2020年3月30日 17時) (
レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 芸能人・アイドル設定が、あまり好きでないので、このような会社員設定でピュアさがあるのが好きです。こちらの康二くんストーリーのようなピュアさ満載のストーリーを、今後は ふっかさんや阿部ちゃんでも書いて頂きたいです。よろしくお願いいたします。 (2020年3月30日 14時) (レス) id: 5ca5d758c8 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - riiiさん» コメありがとうございます！このお話でお仕事の疲れ癒せてますか・・・？こちらこそそんな風に言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます〜これからも更新していきますので、もしよければ読んでくださいね！ (2020年3月28日 16時) (レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - みきさん» コメありがとうございます。子どもっぽくて純粋な感じの康二くんが書きたかったので、そう言っていただけて嬉しいです〜今のところ不穏な流れになってますが（笑）これからも読んでいただけると嬉しいです。 (2020年3月28日 16時) (レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
riii - 初コメ失礼します。いつも仕事で疲れた心をこのお話で癒してもらってます！ありがとうございます^ ^大変だと思うのですが、更新楽しみにしています！ (2020年3月27日 11時) (レス) id: 57b32ac5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月18日 11時
