きっかけ�� ページ22
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「ちょっとくらいいいじゃんね〜？」
「あの、お客様、そういうのは、」
「お客様は神様〜って言うじゃん、ってことは俺、神様じゃ〜ん」
そう言って酔っ払いが店員の女の子の体に手を伸ばそうとしていた。
あまりに酷い絡み方に照くんが声をかけようとした瞬間だった。
「お客様、コンビニはそういうところではありませんよ」
あの子がそう言って、店員の女の子と酔っ払いに声をあげた。
「なに、お客様の言うことお聞けないっていうの？なにここの店はそういうものなの？」
「そんなこと言っているわけではありません。あくまでここはコンビニですので、お客様のお求めになっているようなサービスは出来ません、と申し上げているだけです」
「はぁ？なに、お前、生意気だな」
そう言うと酔っ払いがあの店員さんに手をあげようとしたらしい。
「おっさん、その辺にしとけば？それとも警察呼ばれたい？」
酔っ払いの手を掴み、照くんはそう言ったらしい。
酔っ払いは突然出てきた照くんに驚きそのまま捨て台詞を吐いてすぐに店を出て行ったそうだ。
「大丈夫？」
酔っ払いが逃げたあとで絡まれていた店員さんに声を掛ければ、安堵からかポロポロと涙を流した。
「すいません、ありがとうございました」
泣いている女の子をその店員さんは抱きかかえ、照くんにお礼を言った。
「いえ、俺は何も、」
「本当に助かりました。ありがとうございます」
その店員さんは頭を下げると、泣いている女の子を引き連れ、バッグヤードへと下がる。
「んで、気付いちゃったのよ、俺」
「何を？」
照くんを覗き込むようにそう聞く。
「酔っ払いにさ、真っ向からむかっていったあの子の足と手が小さく震えてたんだよ。それに気づいた瞬間、『あぁ俺、この子のこと守ってやりたいなぁ』ってそう思ったの」
照くんはそう言うと、「それがその子を本格的に好きになったきっかけ」と小さく笑い、人差し指で頬を掻いた。
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さーや(プロフ) - ひとみさん» コメありがとうございます。私も岩本くんがんばれー！と思いながら書いてます。笑 また更新しますので、読んでいただけると嬉しいです〜 (2020年3月16日 21時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - 冷たい態度を取られている、岩本君に「頑張れ！！」と応援してしまいます^ ^お話も面白くて、情景が浮かんで、読んでますよ〜 (2020年3月16日 18時) (レス) id: 795ac4ea66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月15日 11時
