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「あれって、お隣さんちゃう？」
「…ほんとだ」
視線の先にいたのはAさんだった。
こんなところで偶然見かけるなんて、なんか今日良いことでもあんのかな、なんて少し浮足立つ。
ちなみにまだ康二にはAさんと付き合うことになったことは言っていない。
なんか言ったら、根掘り葉掘り聞かれるのが目に見えているから。
もう少し経ってからにしよう、なんて思っていたらあっという間に言うタイミングを逃して、今に至る。
ということで、康二の中ではまだAさんは俺の隣人、というポジションで認識が止まっている(と言っても、前に俺がAさんのことを好きなのは康二にバレてるわけだけど)
スマホを取り出してAさんに電話でもしようかと思ったそのとき、前のほうからAさんににこやかに手を振る人物の姿が視界に入った。
スーツをさらっと着こなした、大人の男の人。歳はAさんと同い年かそれより上か。
Aさんはその人に近づくと、俺にも見せたことのないような笑顔を浮かべ、一緒に歩みを進めていった。
俺の知らない人の隣を歩くAさんに心がざわめく。
あんな楽しそうな顔するんだ、って俺の知らないAさんの表情をこんなところで知るなんて。
誰なんだろあの人。
どんな関係なんだろあの人と。
「大人の男、って感じの人やな」
「ね、なんか余裕ある感じ」
「俺らももうちょっとしたらあんな風になれんのかなぁ」
「康二はなれないだろ」
「なんでや！」
ざわめく心を隠すように康二との会話を続けていく。
膨れ上がっていく疑問を必死に頭の片隅に追いやるように言葉を積み重ねていく。
そんなこんなで康二と話をしていると取材を開始すると声が掛けられた。
ざわざわとうるさい心を隠すようにライターさんをじっと見つめながら話をすると「俺、おじさんだけどそんな風に見つめられるとときめいちゃうからやめてよ」と声が上がる。
「めめ、年上キラーやもんな。男女問わずいけるってすごない？」
なんて無邪気に声をあげる康二に、俺は呆れたように笑い声をあげた。
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さーや(プロフ) - なぎぷちょへんざーさん» 聞きました！月が綺麗ですね、の意味をめめが知ってて衝撃だったんですが？！笑 壁に穴開けよ、がもうめめ過ぎて笑いましたw (2020年4月3日 7時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
なぎぷちょへんざー(プロフ) - この小説お気に入りです！素のまんま聞かれました？お便りの内容を聞いた瞬間この小説を思い出しました、笑 (2020年4月2日 22時) (レス) id: 831076a685 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - 夢さん» コメありがとうございます！どういうお話の展開にするか悩んでいたのでそう言っていただけで嬉しいです…！ありがとうございます！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - たぴおかさん» アーカイブでひーくんチュロス見ましたがあれはたしかにやばい…！！うどんで盛り上がるスノちゃんたちが可愛すぎました…！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。今まで色んな作品を拝見してきたのですが、久しぶりにここまで展開が気になり夢中になって最後まで読んじゃいました。とても素敵な作品でした！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: 97d80eb079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月9日 17時
