日常 ページ2
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目黒くんとなんやかんやとあって、付き合うことになってから早数週間。
付き合うと言ってもこれといってこれまでと大きく変わったことはない。
…と思っていたけれど、変わったことがひとつ。
「あのー、目黒くん？」
私の家のソファに座りテレビを観ている目黒くん。
これがその変わったことの正体。
目黒くんがなぜか私の家に毎日のようにやってきては当たり前のようにご飯を食べ、くつろいでいるということ。
「なに？」
テレビから視線を反らすことなく、口だけ動く。
「テレビ観るなら自分の家で観なよ」
「えぇーめんどい、」
「隣ですけど？」
テレビの後ろに広がる壁を指差し、すぐそこ、と言えば目黒くんは不服そうな表情を浮かべる。
「Aさん俺のこと邪魔なの？」
ソファの横に立つ私に上目遣いできゅるきゅるん、とでもいう効果音が似合いそうな瞳でこちらを見つめる目黒くん。
あぁ、この目にはいつまで経っても慣れやしない。
「邪魔なわけでは、」
「じゃぁぎゅってして」
私の言葉を最後まで聞くことなく目黒くんはそう言うと、はい、と両手を大きく広げる。
はいはい、と私は半ば呆れながらその腕の中に飛び込む。
184cmの大男の手によって、私の体はすっぽりと包み込まれてしまう。
私の肩に埋まった目黒くんの顔が動くたび、その毛先が当たってくすぐったい。
付き合う前もなんとなく思っていたけれど、目黒くんってやっぱり大型犬っぽい。
普段はクールに見えるけど、本当は人一倍溜め込んで必死にそこに立っていることを、彼が引っ越してきてからの数カ月で私は知った。
「甘えん坊だねぇ」
よしよし、と目黒くんの頭を撫でれば目黒くんは「また子ども扱いする」と拗ねた声をあげる。
「だって私からしたらだいぶ年下だもん」
子どもでしょ、と言おうとしたけれど、その言葉が私の口から発せられることはなかった。
なぜならそれは、目黒くんの唇によって口が塞がれたからです。
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さーや(プロフ) - なぎぷちょへんざーさん» 聞きました！月が綺麗ですね、の意味をめめが知ってて衝撃だったんですが？！笑 壁に穴開けよ、がもうめめ過ぎて笑いましたw (2020年4月3日 7時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
なぎぷちょへんざー(プロフ) - この小説お気に入りです！素のまんま聞かれました？お便りの内容を聞いた瞬間この小説を思い出しました、笑 (2020年4月2日 22時) (レス) id: 831076a685 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - 夢さん» コメありがとうございます！どういうお話の展開にするか悩んでいたのでそう言っていただけで嬉しいです…！ありがとうございます！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - たぴおかさん» アーカイブでひーくんチュロス見ましたがあれはたしかにやばい…！！うどんで盛り上がるスノちゃんたちが可愛すぎました…！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。今まで色んな作品を拝見してきたのですが、久しぶりにここまで展開が気になり夢中になって最後まで読んじゃいました。とても素敵な作品でした！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: 97d80eb079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月9日 17時
