コンビニ ページ9
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仕事帰り、コンビニに寄るのが日課になっていた。
軽快な音楽とともに自動ドアが開く。
さて、お酒、お酒・・・と歩みを店内へ進めると、見覚えのある後ろ姿。
「うっわ、お菓子ばっか」
お菓子売り場で何やら吟味しているその背中に声を掛けると、「っ!」と言葉にならない声を上げて目黒くんが後ろを振り返った。
「っなんだよ、Aさんかよ、」
目黒くんはその驚いた表情からほっとしたような表情へと変え、へらり、と笑った。
「珍しいね、この時間」
「んー、仕事早く終わった」
ふーん、と私もお菓子の棚に視線を落とす。
「ごはん食べないわけ?」
「先輩とご飯食べた」
んで、今は小腹が空いてお菓子選んでるとこ、とお菓子の棚を眺めながら目黒くんは言う。
「そういうAさんこそ、コンビニめし?」
私のまだ空のままのカゴを横目でチラリ、と覗く。
「いや、お酒買おうと思って」
「この前といい、Aさん酒しか飲んでなくね?」
「大人には色々あんの」
目黒くんの横から離れ、お酒売り場へと足を向ける。
んー、今日はビールにするか。それともチューハイにするか。
お酒の置かれた冷蔵庫の前でうーん、と唸っていると、いつの間にか目黒くんが隣に立っていた。
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さーや(プロフ) - mikantoamechanさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます!付き合ってからのお話書きたいですね〜付き合ってからも振り回したいし振り回されたい!笑 (2020年3月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - xxpanxxさん» ありがとうございますー!イベント毎のお話いいですね、書きたい! (2020年3月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - くりさん» いつも書き方迷ってしまうのでそう言っていただけて嬉しいです。続きますかね?のんびり書きましょうかね。 (2020年3月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
mikantoamechan(プロフ) - めっちゃ面白かったです!素敵な物語本当ありがとうございました!更新がいつも楽しみでした!非常に厚かましいですが、付き合ってからの続編(できれば長編)を希望します!! (2020年3月5日 3時) (レス) id: a1d9c0f6b4 (このIDを非表示/違反報告)
xxpanxx(プロフ) - 凄いおもしろくてきゅんとしてました!イベント毎の続きのお話あれば嬉しいです! (2020年3月5日 2時) (レス) id: d7347442ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さーや | 作成日時:2020年2月18日 15時