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深夜1時 ページ37

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「ねぇ、お姉さん」


深夜1時。
ゴミ捨てのために外に出て、ゴミ置き場にゴミを投げ入れたところで後ろから声を掛けられる。



ひっ。

こんな時間にこんな風に声を掛けられると思わなかった私は、ビクッと体を大きく震わせた。




「な、な、なんですか」

動揺が隠し切れずにどもってしまった恥ずかしさがさっきの恐怖以上に勝ってなんとも言えない感情になる。
思い切って後ろを振り向くとそこにはパーカーのフードを被った長身の男性。
暗くてよく顔が見えないため、余計に不安を煽る。



意を決して顔を見据えると、そこには見覚えのある顔が。





「っ、なんだよ、目黒かよ、」

「口わる、」

びっくりしすぎてくん付けするのも嫌になって呼び捨てでそう言うと目黒くんは困ったような顔をしながら笑った。


「だってこんな夜中に、『ねぇ、お姉さん』って言われたら普通に怖いよ?」
驚かさないでよ、と口を尖らせ反抗すると「ごめんって」と目黒くんは私の頭をポンポンと撫でた。




「いっつもこんな夜中にゴミ捨てしてんの?」

「うん、朝バタバタするのやだから」

ふーん、と目黒くんは言ったまま私の髪の毛をぐしゃぐしゃに乱す。
やめてよ、と手を払いのけようとするが、上手く逃げられて捕まえることができない。




「女の子がこんな時間に出歩いたら何があるかわかんないよ?」
今日は俺だったからよかったけど、次は本当に怪しい変態とかに絡まれることだってあるんだし、と目黒くんは少し怒った表情を見せる。


「今まで何もなかったもん」

「それは今までがラッキーだっただけでしょ」
目黒くんはさらに私の髪の毛をぐしゃぐしゃに乱す。さっきからなんなんだもう。




「誰も私のことなんか襲わないよ」

世の中にどれくらいの物好きがいるかは分からないが、その物好きですらわざわざ私のことを選ばないだろう、という謎の自信は昔からある。





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さーや(プロフ) - mikantoamechanさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます!付き合ってからのお話書きたいですね〜付き合ってからも振り回したいし振り回されたい!笑 (2020年3月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - xxpanxxさん» ありがとうございますー!イベント毎のお話いいですね、書きたい! (2020年3月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - くりさん» いつも書き方迷ってしまうのでそう言っていただけて嬉しいです。続きますかね?のんびり書きましょうかね。 (2020年3月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
mikantoamechan(プロフ) - めっちゃ面白かったです!素敵な物語本当ありがとうございました!更新がいつも楽しみでした!非常に厚かましいですが、付き合ってからの続編(できれば長編)を希望します!! (2020年3月5日 3時) (レス) id: a1d9c0f6b4 (このIDを非表示/違反報告)
xxpanxx(プロフ) - 凄いおもしろくてきゅんとしてました!イベント毎の続きのお話あれば嬉しいです! (2020年3月5日 2時) (レス) id: d7347442ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さーや | 作成日時:2020年2月18日 15時

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