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「ねぇ、あんま言うと傷つくからね俺」
向井さんの肩に手をかけ、目黒くんが呟くと「めめ拗ねてるんか？かわええなぁ」と目黒くんの頭を向井さんが撫でまわす。
「ご機嫌ななめちゃんにはチューしたろか？」
「ふざけんなよ、」
ほっぺに唇を寄せようとする向井さんを目黒くんは必死に遠ざける。
その様子はなんだか恋人同士みたいな雰囲気さえ漂う。
あれ、これはまさか・・・？なんてよからぬことが頭をよぎる。
そうだとしたら私めちゃくちゃお邪魔じゃない？と。
「ねぇ、Aさん、今絶対よからぬこと考えてるよね」
目黒くんがそう言うと、ギクリ、と体が分かりやすく揺れる。
「康二はね、距離感ゼロでいっつもこうやって誰かにベタベタ触ってんの」
俺は嫌だって言ってるんだけどね、と目黒くんはそう言い、向井さんの体を引き離す。
「なんやねん、お前だって満更でもない顔しとるやん」
「しないと康二拗ねるじゃん」
そう言って二人はまたあぁだこうだと始まる。
なるほど、私のよからぬ考えは現実ではないようだ。
それになぜだかホッとしている自分もいた。
・・・なんでホッとしてるんだ？？
「じゃぁもう帰るわ」
3人でくだらない話をしながら、お酒を飲み、しばらくしたところで向井さんはそう言って立ち上がる。
送ってく、と言った目黒くんに分かるから大丈夫、と断って、向井さんはさっさといなくなってしまった。
「なんかお邪魔しちゃってごめんね」
「邪魔なんかしてないから大丈夫だよ」
テーブルにたまった空き缶を片付けながら、そんな会話を交わす。
「ねぇ、俺が康二にAさんの話、どんなこと言ってるか気になる？」
最後の1本を目黒くんは取ると、そう言った。
「なに？悪口でしょ、どーせ」
私が拗ねたようにそう声をあげると、目黒くんは耳貸して、と言い顔を近づけてきた。
「俺、お隣さんのこと気に入ってる」
目黒くんはそう言うと、「悪口ではないでしょ」と悪戯に笑った。
片や私は、状況が呑み込めず言葉が出てこないまま。
それを見て目黒くんは、なぜだか満足そうに笑った。
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さーや(プロフ) - mikantoamechanさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！付き合ってからのお話書きたいですね〜付き合ってからも振り回したいし振り回されたい！笑 (2020年3月5日 10時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - xxpanxxさん» ありがとうございますー！イベント毎のお話いいですね、書きたい！ (2020年3月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - くりさん» いつも書き方迷ってしまうのでそう言っていただけて嬉しいです。続きますかね？のんびり書きましょうかね。 (2020年3月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
mikantoamechan(プロフ) - めっちゃ面白かったです！素敵な物語本当ありがとうございました！更新がいつも楽しみでした！非常に厚かましいですが、付き合ってからの続編（できれば長編）を希望します！！ (2020年3月5日 3時) (レス) id: a1d9c0f6b4 (このIDを非表示/違反報告)
xxpanxx(プロフ) - 凄いおもしろくてきゅんとしてました！イベント毎の続きのお話あれば嬉しいです！ (2020年3月5日 2時) (レス) id: d7347442ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年2月18日 15時
