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「カメラチェックするので、一旦休憩に入りま〜す」
スタッフさんらしき人がそう声を掛けると、行われていた撮影が中断される。
その瞬間、周囲の女の子たちの声が大きくなり、「ひーくん！」「阿部ちゃん！」などメンバーを呼ぶ声が至る所からあがる。
それに応えるようにメンバーが手を振ったり、笑顔を見せたりすれば、また女の子たちの歓声がひと際大きくなる。
私のすぐ目の前にいた女の子が「めめー！」と大きな声をあげると、目黒くんがそれに気づいてこちらに視線を向けた。
にこり、と微笑んだアイドル目黒くんの表情に不覚にもドキッとした。
さすがアイドルだ、と感心をしながら目黒くんを見ていると、一瞬目が合った気がした。そしてその瞬間先ほどまであんなにキラキラの笑顔を浮かべていた目黒くんの表情が驚いた表情に変わった。
「なんで」
目黒くんの口がそう動いた気がした。
周りの女の子たちは何があった？と不思議そうな声をあげる中、やはりばっちりと目黒くんと視線が合ったまま。
驚いた表情の目黒くんがあまりに新鮮すぎて、なんだか可笑しさがこみあげてくる。
やばい、と緩む口元を隠すように視線を反らし、必死に元の顔にしてからまた視線を目黒くんに戻すと、やっぱりまたバッチリ視線が合った。
目黒くんは隣にいた向井さんに何やら耳打ちをしたかと思うと向井さんも目黒くんと一緒になってこちらに目線を向ける。
そんなあからさまな感じでこっち見てていいのか？ファンの女の子たちに刺されたりしない？と不安になっている私を尻目に2人は話をしながら、さすがアイドルと言えるほどのファンサービスをしていた。
このままここにいても目黒くんの迷惑になりそうだな、と私は女の子たちの群れからそっと離れる。
(隣人だけど)芸能人を見れてよかったというよくわからない高揚感からか足取りはさっきより軽い気がした。
新しいリップで弾んでいた心はより一層弾んでいく。
よし、今日は気分もいいし、色々買うぞー！と一人意気込みながら、パステルカラーで彩られた街中を歩いていると「すいません、」と後ろから声を掛けられる。
なんだ？と後ろを振り返れば、キャップにマスク、伊達眼鏡の男の人。
なにこの人めちゃくちゃ怪しいじゃん、と思っているとどうやら顔に出ていたらしい。
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さーや(プロフ) - mikantoamechanさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！付き合ってからのお話書きたいですね〜付き合ってからも振り回したいし振り回されたい！笑 (2020年3月5日 10時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - xxpanxxさん» ありがとうございますー！イベント毎のお話いいですね、書きたい！ (2020年3月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - くりさん» いつも書き方迷ってしまうのでそう言っていただけて嬉しいです。続きますかね？のんびり書きましょうかね。 (2020年3月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
mikantoamechan(プロフ) - めっちゃ面白かったです！素敵な物語本当ありがとうございました！更新がいつも楽しみでした！非常に厚かましいですが、付き合ってからの続編（できれば長編）を希望します！！ (2020年3月5日 3時) (レス) id: a1d9c0f6b4 (このIDを非表示/違反報告)
xxpanxx(プロフ) - 凄いおもしろくてきゅんとしてました！イベント毎の続きのお話あれば嬉しいです！ (2020年3月5日 2時) (レス) id: d7347442ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年2月18日 15時
