誕生日 ページ27
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なんだかんだと言いながら目黒くんのことが気になって、無駄にプロフィールなんて調べたりしてしまっている自分がいる。
「身長184cmもあるのか。たしかにいっつも話をするとき見上げなきゃいけないもんなぁ」とか「B型なのか・・・納得だわ」とか私の知っている隣人の目黒くんの姿を思い出し照らし合わせていく。
「あ、誕生日」
2月16日って今日だ、と気づく。
別に誕生日だからと言って、お祝いをするような仲ではないのだけど、知ってしまった以上何かしないと自分の中で気持ち悪さが残る気がした。
ただ何かをするにあたって、私は目黒くんのことを何も知らないことに気づく。
整理整頓が苦手。
笑った顔がくしゃっとして子どもみたいに崩れる。
意外と中身が子ども。
でもたまによくわからない色気を振りまいている。
知っていること(というか感じたこと)を頭の中に羅列をしてみるけれど、結局それが誕生日のための何かに結び付くことはなかった。
どうしたものか、と出掛けた先でひとつのものが目に留まる。
誕生日プレゼントになるかどうか微妙だけど、これはもらっても困らないしある意味いいか。
あくまで隣人からのもらい物だから変に高いものとか気取ったものだと嫌がられそうだし、ちょうどいいかも。
そう思いながら、会計を済ます。
ビニール袋に入れられた“ソレ”をさすがにそのまま渡すのは気が引けたので、気休め程度に家にあった紙袋へ『誕生日おめでとう、もしよければどうぞ。A』と書いたメモと一緒に突っ込む。
わざわざインターホンを鳴らすまでもない、と目黒くんの玄関のドアノブに紙袋を掛けた。
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22時過ぎ、のんびり過ごす日曜の夜を切り裂くようにインターホンのチャイムが部屋に響き渡る。
こんな時間に誰よ、と心の中で文句を言いながら重たい腰をあげる。
ドアの覗き穴から外を覗けば、そこには目黒くんの姿。
「どうしたの？」
ドアを開けそう声を掛けると「すぐドア開けるの不用心だって言ってんじゃん」と少し怒ったような表情をしながら目黒くんは言う。
「ちゃんと確認しましたけど」
ここから覗いて目黒くんだって分かったから開けたんだけど、と続けると「こんな時間にインターホン鳴らす奴の相手しないほうがいいよ」と、目黒くんは自虐的に笑う。
分かってるなら鳴らすなよ、なんて言葉はぐっと飲みこんで。
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さーや(プロフ) - mikantoamechanさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！付き合ってからのお話書きたいですね〜付き合ってからも振り回したいし振り回されたい！笑 (2020年3月5日 10時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - xxpanxxさん» ありがとうございますー！イベント毎のお話いいですね、書きたい！ (2020年3月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - くりさん» いつも書き方迷ってしまうのでそう言っていただけて嬉しいです。続きますかね？のんびり書きましょうかね。 (2020年3月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
mikantoamechan(プロフ) - めっちゃ面白かったです！素敵な物語本当ありがとうございました！更新がいつも楽しみでした！非常に厚かましいですが、付き合ってからの続編（できれば長編）を希望します！！ (2020年3月5日 3時) (レス) id: a1d9c0f6b4 (このIDを非表示/違反報告)
xxpanxx(プロフ) - 凄いおもしろくてきゅんとしてました！イベント毎の続きのお話あれば嬉しいです！ (2020年3月5日 2時) (レス) id: d7347442ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年2月18日 15時
