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Aさんのマンションの少し手前でタクシーを止め、歩いてマンションに向かう。
その道すがらすれ違ったほろ酔いのサラリーマン二人が「あの子なかなか可愛かったな」「声かけたらいけんじゃねぇの？」なんて話をしているのが聞こえてくる。
楽しそうでなによりですねぇ、とのんびり思いながら歩みを進める。
もう少しでAさんのマンション、というところで街頭の下にひとつの人影が揺れ動いた。
「Aさん、なにやってんの」
その人影によくよく目をやれば、スマホを握りしめてそっと空を見上げるAさんではないか。
「なんか待ちきれなくて」
ふにゃり、と笑ったAさんの顔があまりにも可愛くてそのまま抱きしめたくなる衝動に駆られる。
いやいやここは我慢、と踏みとどまるとAさんに「めめくん、また難しい顔してるよ」と笑われた。
「誰のせいだよ」
Aさんの髪をぐしゃり、と乱暴に撫でると行こう、と腕を引く。
この人はなんで、こんなに俺の喜ぶことを知っているのだろう。
冷静でいようと思えば思うほど、Aさんに掻き乱されていく自分の感情を上手く保つことができなくなっていく。
「さっき、サラリーマンが『あの子いけそうじゃね？』って言ってたよ？」
「へ？」
あまりにAさんが気の抜けた返事をするから、年上のはずのその人の人を疑うということを知らない純粋さに苛立ちすら覚える。
「こんな時間にあんなとこいたら何されるかわかんねぇよ？」
自分でも驚くほどに苛立ったその声に、しまった、と思った。
「何かあったらめめくんが助けてくれるでしょ？」
ふふふ、と小さい子供みたいに笑うAさんの腕を握る手に力がこもる。
「彼氏じゃなくて俺でいいの？」
俺がそう言うと、Aさんは目線も合わせず小さく「もう、」とだけ呟いた。
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さーや(プロフ) - み い .。*さん» えぇぇありがとうございます！めめくんって呼びたくないですか？で、ここぞというときに名前で呼んで困らせたい。笑 (2020年2月21日 12時) (
レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
み い .。* - このお話好きすぎて2時間も読んじゃいました(笑)"めめくん"呼び、、、最高ですね、、、() (2020年2月20日 16時) (レス) id: 5421e01398 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - AisnAikさん» コメありがとうございます！翔太くん落ちですねーいけるか、書けるか？！頑張ってみます！笑 (2020年2月7日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
AisnAik(プロフ) - すごくおもしろいです！めめもむくわれてほしいですが翔太くん落ちがいいです！ (2020年2月7日 15時) (レス) id: 01c8673035 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - なつみさん» コメありがとうございます！めめ幸せにしたいですよねー！笑 本当どうするか決めずにただ書き続けてる状態ですが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです〜！ (2020年2月6日 22時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年2月5日 12時
