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まだぼやける視界の中でスマホの画面に目をやれば、そこには待ちわびていた人の名前が表示されていた。
アラームだと思っていたその音は、どうやら違っていたらしい。
「もしもし？」
耳元で優しく響くAの声が少しずつ全身を包んでいく。
「、はよ」
「昨日電話くれたのにごめん」
「いいよ、俺も遅い時間に電話したし。寝てたんだろ？」
「うん、そう寝ちゃってて」
電話越しにもわかるほど、Aは申し訳なさそうな声で、もう一度ごめん、と呟く。
「なぁ、今日俺すごい幸せな夢見た」
「どんな？」
「Aと結婚して、子どもがいる夢。んでその子どもが俺に超そっくりなの、」
ふふ、と笑うAに俺も口元が緩む。
ありきたりだけれど、その幸せが俺たちにとっては雲のまた上の上のものであるくらいよく分かっている。
だから夢でもそういう風な未来を見れたことが嬉しくて、とにかくAにそれを伝えたかった。
「翔太、今日も仕事？」
「ん、昼過ぎからリハ」
「今日も頑張ってね」
「おう。なぁA」
「うん？」
「好きだよ」
普段はそんなこと言わないけれど今日は気分がいい。
俺の言葉にAは小さく「うん」と呟くだけだった。
もっとこうやって素直に気持ちを伝えられればいいのにな、なんて自分の天邪鬼な性格に苦笑いをしながら、Aとの電話を切る。
ホーム画面にうつる時間を見れば、まだ9時を過ぎたところだった。
いつもならもうひと眠りするところだが、今日はやけに目覚めがいい。
よっし、部屋の掃除でもすっかな。
ベッドから起き上がり、とりあえずベランダに出て一服すると、んーと腕を伸ばす。
今日はいい天気だ。
阿部的に言えば「本日の天気は晴天。雨の心配はないでしょう」と言ったところか。
なんだか今日はすごく気分がいい。
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さーや(プロフ) - み い .。*さん» えぇぇありがとうございます！めめくんって呼びたくないですか？で、ここぞというときに名前で呼んで困らせたい。笑 (2020年2月21日 12時) (
レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
み い .。* - このお話好きすぎて2時間も読んじゃいました(笑)"めめくん"呼び、、、最高ですね、、、() (2020年2月20日 16時) (レス) id: 5421e01398 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - AisnAikさん» コメありがとうございます！翔太くん落ちですねーいけるか、書けるか？！頑張ってみます！笑 (2020年2月7日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
AisnAik(プロフ) - すごくおもしろいです！めめもむくわれてほしいですが翔太くん落ちがいいです！ (2020年2月7日 15時) (レス) id: 01c8673035 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - なつみさん» コメありがとうございます！めめ幸せにしたいですよねー！笑 本当どうするか決めずにただ書き続けてる状態ですが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです〜！ (2020年2月6日 22時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年2月5日 12時
