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Daisuke side
幼馴染との恋。
アニメとかドラマとかでよく見るソレに俺はずっと憧れを抱いていた。
だって、小さい頃からずっと一緒にいた2人が成長を経て、互いの恋心を自覚してこれまでよりもっと深い関係に発展するなんて、どこからどう考えたって、すっげぇエモいじゃん？
街角でばったり会って「ハイ好き！ハイお付き合い！ハイ、ハッピー！」みたいな展開なんかよりずっと、ずーっと純粋で、綺麗な恋だってそう思っていた。
・・・自分がその立場になるまでは。
いやいや別にAと俺との今の関係が、すげぇドロドロした何かがあるとかそういうんじゃなくて。
なんて言うんだろ、なんかいざ自分がその立場になってみると、なんかこれまでずっと一緒にいて、嫌な部分や良い部分、あんなところやこんなところまで知っている仲がじゃぁ急に恋人らしく出来るかっていうとそんな簡単な話じゃないわけ。
やっぱりどこか恥ずかしさがあるし、なんかどう距離をとっていいのかとか、なんだったら今までどんな話してたんだろ、とかそんなのも分からなくなるくらい。
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「だからって、俺を間に挟まれても困るんだけど？」
そんな幼馴染との恋あるあるの気まずさを緩和するために俺が思いついた方法は、阿部ちゃんを間に挟むっていうことだった。
誰か第3者がいればAとは自然に話すことが出来たし、変な意識をせずに無理せず自然体の自分が出せた。
その役割を阿部ちゃんに担ってもらったのに大した理由はない。
なんとなく俺にとって居心地のいい人物は阿部ちゃんだったし、阿部ちゃんならそういうのちゃんとやってくれるかなーってそう思っただけ。
そんな理由で任命された阿部ちゃんは不満そうではあるけれど、そんなの気にしてはいられない。
「ごめんね、阿部くん迷惑かけちゃって」
「Aちゃんが謝ることじゃないから気にしないで。俺に謝るべき人物は1人だけだから」
「え〜？それは誰〜？だれのことかなぁ〜？」
そんなこんなで今日も今日とて俺とAと阿部ちゃんの綺麗な三角形で過ごす。
阿部ちゃんから発せられる嫌味にはわざと気づかないフリをすれば、そんな俺に阿部ちゃんとAは同じような呆れた顔で笑った。
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さーや(プロフ) - すずさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！泣いただなんて嬉しすぎます…！ (2020年6月1日 16時) (
レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 泣いちゃいました；；とても素敵なお話でした；； (2020年6月1日 13時) (レス) id: f91208f58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年5月12日 16時
