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Daisuke side
なんとなく、近頃、Aの様子が違う気がした。
Aは仕事が忙しくて、なんて言っていたけれど、それだけじゃないような。
でも本人にそれとなく聞いてみてもいつもの笑顔で「なんでもないよ」なんて返されてしまうから、それ以上突っ込むことは出来なかった。
元々、Aは小さい頃から何か困ったことがあっても誰にも頼らず自分でなんとかしようとするところがあった。
昔からそうだから、俺が見兼ねて手を伸ばしたら逆に拗ねて余計に意固地になるのは目に見えていた。
もう幼馴染じゃなくて、彼氏なのだから少しぐらい頼ってくれたらいいのに、なんて思っちゃうけど、そうはいかない本人なりの意地がそこにはあるのだろう。
まぁでも、必要になったらAのほうから俺に助けを求めるだろうから、ってそう深刻に受け止めることもせず、隣を歩くAの姿をチラリ、と見た。
「大介？」
「んー？どうした？」
「なんか、こうしてるの幸せ、」
「なに急に」
珍しくAがそんな風に素直に言うもんだから、わざとらしく驚いた反応をすれば、Aは口を尖らせて拗ねたような顔。
「ずっと大介とこうしてられていいのに、」
「してられるに決まってるでしょ」
手を握ると、思った以上にその手は女の子らしくなっていて。
初めて握るわけでもないのに、やけに鼓動がドキドキとうるさい。
誤魔化すようにブンブンって繋いだ手を大きく振ると、Aは子供じゃないんだから、なんて笑う。
本当に、こういう時間がずっと続けばいいのに。
そんなことを思いながら、繋いだ手をもう一度大きく揺らした。
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さーや(プロフ) - すずさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！泣いただなんて嬉しすぎます…！ (2020年6月1日 16時) (
レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 泣いちゃいました；；とても素敵なお話でした；； (2020年6月1日 13時) (レス) id: f91208f58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年5月12日 16時
