17 ページ18
「うそ、大介が一番かっこよかったよ」
今まで見てきた中で一番ね、ってそう言ったAは恥ずかしいのか俺から顔をそらして俯いた。
なになに、これってもしかして照れちゃってんの？
まさか最初阿部ちゃんって言ったのも素直に言うのが恥ずかしくて照れ隠しで言っちゃった感じ？？
それならめっちゃ可愛いんですけど？！
やばい、どうしよう。
さっきどっかに吹き飛んで行ったテンションはまた勢いよく戻ってきて、なんかさっき以上にその勢力を強くしてる気さえする。
「ねぇ、やばい、めっちゃ嬉しいんだけど」
どうしたらいい？って聞くのと同時に、体はもう動いていて。
俯いたままのAをぎゅーって抱きしめれば、胸の鼓動がドキン、ドキンって大きく跳ねるような感覚。
これまで幼馴染だからってなかなか恥ずかしくて、こういうことも出来ずにいたけど、もうそんなの関係ないくらいに今はただただAに対する愛しさが体中に広がっていく。
「これからも俺のこと、ちゃんと見ててくれる？」
「…当たり前でしょ、」
「阿部ちゃんに浮気とかしないでよー？」
ほらこの前の前科あるんだから、なんて冗談で言えばAは少し怒ったような表情をしながら「私はずっと大介しか見てないもん」なんてまたしても可愛らしいことを言うから本当どうしよう、って感じ。
今この瞬間のこのキュン、って気持ちをなんて言葉にしたらいいのか分からないくらい、今、やばい。
「頑張るから、Aにちゃんと見てて欲しい」
「ちゃんと見てるよ」
「へへ、ありがと」
ぎゅーって抱きしめた手を緩めると、自然と絡み合う視線。
・・・・その顔、反則でしょ。
そんな顔見せられたらもう、この気持ちを止めることなんで出来やしない。
Aの唇に自分の唇をそっと重ねれば、Aも俺の腰にそっと手を回す。
触れるだけのキスが、少しずつ深くなっていく。
今までなんとなく乗り越えられなかった気恥ずかしさも、なんかもうどうでもよくなって。
今はただただAと交じり合って、ひとつになってしまいたいってそう思った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 199人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さーや(プロフ) - すずさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！泣いただなんて嬉しすぎます…！ (2020年6月1日 16時) (
レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 泣いちゃいました；；とても素敵なお話でした；； (2020年6月1日 13時) (レス) id: f91208f58d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さーや
| 作成日時：2020年5月12日 16時
