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仕事終わりの佐久間さんはビールジョッキ片手にやってきて私の隣に座った。
ビールジョッキに注がれた中身を一気に注ぎ込むと「あーーうめーー」なんてまるでCMみたいなリアクション。
「コーラのジンジャーエール割りは最高だな！！！」
「お酒みたいに飲みますね…」
「佐久間さんそんなにお酒強くないからさ〜仕事終わりの炭酸さいっこーー！」
そう言ってまたプハーッて飲む佐久間さんはとても幸せそうで何より。
「で、本日のお悩みは？この佐久間さんが見事ズバッと解決！その名は名探偵さくま！」
「そういうノリでいく感じです？」
「ですですぅ」
なーんて冗談、ちゃんと真面目に聞くからって佐久間さんがピンと背筋を伸ばす。
「実はですね、同僚に避けられてるみたいで」
この前一緒に来たの覚えてます？って聞けば「あぁあのなんか大型犬みたいな？」って言われた。
大型犬って。たしかに向井はどちらかと言えば犬っぽいけども。
「避けられてんの？」
「そうなんです。同期だからケンカしたりしょうもないこと言い合ったするのはしょっちゅうなんですけど、ここ2週間くらい仕事以外の話はまるでしてくれなくなって」
今までこんなことなかったから、なんかすごく違和感というか、苦しいというか。
同期としていろんなこと一緒に頑張ってきたから、急に突き放されたみたいになって心細いというか。
「ふーん、、何かきっかけみたいなものは？」
「うーん…特に何かあったわけじゃないと思うんだけど」
向井に避けられるようになったきっかけを記憶の中で辿る。
…そういえば、あの日な気がする。
あの日、一緒に帰った日。
「あ、」
「思い当たる節あった？」
「…深澤さんの話したあとからな気がする」
「ふっかの？」
うん、と頷くと佐久間さんは顎に手を当てうーん、と頭を捻った。
「うーん、わかんないけど。多分それは、Aちゃんが何かしたってわけじゃなくて、同期さん自身の問題って感じがする」
「向井自身の問題？」
「ん、まぁ俺の想像だけどね〜」
「それは、解決できるんでしょうか？」
「さぁねぇ〜」
え、結局解決策なしじゃん。
佐久間さんお悩み相談室、役立つんじゃなかったの？
「悩み過ぎなくても大丈夫だよ。きっとすぐ理由がわかる」
佐久間さんの手が伸びて私の髪をゆっくりと撫でた。
その大きな手は、温かくて、落ち着く。ゆっくりと伝わる体温が優しくて、少しだけ泣きそうになった。
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さーや(プロフ) - 優希さん» すみません💦教えていただきありがとうございます。修正しました。 (2021年10月30日 4時) (
レス) id: 4b2ff4c864 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 28ページが原石のときのまま森本くんの名前が出てしまってます💦 (2021年10月29日 21時) (レス) @page28 id: 4434fac4a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2021年10月26日 21時
