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あの最低な金曜日からあっという間に1週間が経った。
あの日の出来事を忘れるためにいつも以上に仕事にのめり込んでたら、同期の向井に「A、仕事と結婚でもする気なん？」なんてムカつくことを言われたから肩パンしてやった。
隣で「男や！こいつ女ちゃう！」って向井がキャンキャン喚くから頭が痛くなる。
「うるさいな、」
「そんなんやと彼氏に逃げられんでー」
そんな向井の言葉に動きが止まる。
…っていうか、向井の言う通り逃げられましたけども、彼氏。
いや、逃げられてないわ。私が逃げたんだわ、あの最低な奴から。
「え、A、もしかして、図星、やった、？」
ドギマギする私を目の前に私以上にドギマギする向井に無性に腹が立つ。
まじ、なんなの、こいつ。
デリカシーないわりにそれを突いたら挙動不審になるのやめてほしい。余計こっちが辛くなるわ。
「逃げられてない、あんな男。むしろこっちから願い下げだわ」
「あーなんかごめんな？えっと…、ご愁傷様、でええ？」
「それ余計腹立つからやめてほしい」
「あーじゃぁ何がええの？こんなええ女逃してバカやなその男、とか？」
「向井に言われても白々し過ぎて腹立つ」
「なに言ってもダメやんかぁ！」
ごめん、向井。
でも向井のその慰め下手な感じには少しだけ救われてるよ、ほんとは。
向井、褒めるとすぐ調子乗るから言わないけど。
「仕方ない、傷心のAちゃんにこの向井康二様が今日は一杯付き合ってあげようではないか！」
「別に飲みに付き合ってほしいとか言ってないけど？！」
「Aの顔に飲みたいです、って書いてあるで」
「それ向井が飲みたいだけでしょ？」
「あ、バレた？」
てへっ、ってぶりっ子して笑う向井の笑い声に余計頭が痛くなる。
まぁでもこうやって軽口叩けるくらいにはなってるし、ここはもう飲んで綺麗さっぱり忘れるのもいいのかも。
「じゃ、向井の奢りね♡」
「はぁ？！ふざけんなやお前！」
呆れた顔した向井を無視して、仕事に向き直る。
そうと決まれば話は早い。
今日は絶対定時で上がる。
それで浴びるように酒を飲む。はい決定。
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さーや(プロフ) - 優希さん» すみません💦教えていただきありがとうございます。修正しました。 (2021年10月30日 4時) (
レス) id: 4b2ff4c864 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 28ページが原石のときのまま森本くんの名前が出てしまってます💦 (2021年10月29日 21時) (レス) @page28 id: 4434fac4a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2021年10月26日 21時
