教務係 ページ5
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教壇に立つ教師から発せられる言葉は、呪文みたいだよなぁなんて思う。
どの授業も呪文みたいだとは思うけれど、古典とかもう本当なに言ってんの？日本語なのそれ？って思ってしまう。
いとをかし、とか使い方知ったところで現代では使うことなんてねぇじゃん、なんてことを思っていたら、瞼がだんだんと重くなってくる。
ふわぁあ、
昼飯食ったあとだし、余計眠い。
教室内をぐるり、と見渡せばもうすでに何人か撃沈している姿が見える。
俺も寝よ、
重たくなってくる瞼に逆らうことはしない。
だって逆らって起きてたところで、古典の成績あがるわけじゃねぇし。
そんなことを思いながら、目を閉じれば、前から聞こえる教師の話し声は、子守唄にすら聞こえてきて、心地よささえ感じる。
あぁ、いい夢見れそ、なんて。。
「…ぐ、ろくん」
「めぐろ、くん！」
「目黒くん！！」
ゆさゆさと揺れる肩の刺激と俺の名前を呼ぶ声に重たい瞼をこじ開ける。
「んー…」
ああよく寝たなんて、腕をんんーっと伸ばして目を開ければ、目の前にはAの姿。
「なに、」
起きたばかりのせいで声が喉に絡んで上手く出てこない。
「佐々木先生があれ、資料室に運べって」
「えぇーなんで俺？」
「目黒くん教務係だからでしょ？」
そうだっけ？ととぼけると、Aは怒ったような表情を浮かべたあとで、わざとらしく、はぁあって大きなため息をひとつ吐き出す。
そんな表情すら可愛いな、なんて思いながらぼんやりAのことを見ていると「で、早くしてくんない？」なんて冷たい言葉が飛んでくる。
「お前、こっわ」
「目黒くんがそもそも寝てるのが悪い」
「古典は寝るだろ、普通」
重たい腰を上げると、教卓の上に積み重ねられたノートと授業の資料に視線を向ける。
「うわ、だる」
「つべこべ文句言わずに早くしてよ」
なんか妙に機嫌の悪い、Aにはいはい、とと適当に返事をすればまたひとつ鋭い睨みが飛んできた。
そんなに睨んだってむしろ逆効果なんだけど。
なにその顔、すっげぇ可愛い。
…やば、ニヤけそう。
必死に緩む口元を戻して、重ねられたノートを手に持つ。
Aは授業で使った資料を手にすると、2人で教室を出て資料室へと向かう。
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りり(プロフ) - はじめまして！突然すみません、更新停止されているのは分かっているのですが再開されるのを楽しみにしています、頑張ってください！(^^) (2020年5月6日 17時) (
レス) id: ed7f658ccb (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - なにふぁむ#7さん» リクありがとうございます！2人にバレる話は書きたいと思っててただどういうのがいいかなと悩んでいたので、書かせていただきます！多分流れ的にもうちょっとあとになっちゃうかと思いますが…気長に待っていただければと思います〜 (2020年4月15日 16時) (レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
なにふぁむ#7(プロフ) - 初めまして、あの全然後でもいいんですけど、2人（ふっかとしょぴ）にデートしてるところバレちゃって問い詰められる的なのをやって欲しいです！もし、作者さんが考えてるシチュがあるならそれでいいです、更新頑張ってください、！ (2020年4月13日 17時) (レス) id: 7b5d00cf78 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - ﾅﾐｦの家のあろさうるすさん» こちらこそなんだかすみません…櫻井くんの曲、久しぶりに聴き返してやっぱり好き！ってなりました！ (2020年4月8日 11時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
ﾅﾐｦの家のあろさうるす - あ、いえいえ全然文句を言おうとしてたわけではなくてですね、単純に似てて嬉しかったんです！言葉足らずですみません､､、櫻井君の曲好きでいてくれて嬉しいです！ (2020年4月7日 11時) (レス) id: 2e27670cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年4月5日 22時
