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「うっさい、なに?なんか用?」


いつまでも笑い声をあげる深澤を小突こうと手を伸ばすと、それをひょい、と簡単に避けられてしまった。



「お前らどーせ、早く終われーって話してたんだろ」


深澤はそう言うと、佐久間と私の顔を交互に見る。

私たちは、先ほどまでの会話を思い出し気まずい表情を浮かべると、深澤は「お前ら分かりやす。図星って書いてあんぞ」なんて言って私と佐久間の額をチョン、チョン、と人差し指で弾いていく。






「球技が得意な奴に、出来ない奴の気持ちがわかるもんか」

「ほんっと、なんでお前らそんなにできないかもんかねぇ」


むくれる私に深澤は、憐れみの色を濃くした視線を向ける。

うわぁ、もうその視線が痛い。辛い。







「まぁ、頑張ってよ、」

私たちは陰ながら応援してる、とげんなりしながら声をかける。


「何目線なの?それ」

深澤は困ったように笑う。









「ふっかー!そろそろ始まるー!」



体育館の向こう側から、渡辺がこちらに手を振り声をあげる。





「今、行く!」

深澤は渡辺のほうへ手を振り返す。




次はどうやら決勝らしい。

決勝戦は、うちのクラスと同じく3年の生徒会長の舘様がいるクラスが試合をするらしい。






「お前らちゃんと見てろよ!ぜってぇ優勝して見せっから!」





深澤はニッと笑うと、手を振る渡辺のほうへと駆け足で戻って行く。

その背中を私と佐久間はただ何も言わずに眺めた。




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・→←ふかざわくんと球技大会



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さーや(プロフ) - 真白さん» 感想ってなかなか書くの大変ですよね。真白さんからのコメントいつも素敵な表現をされるなぁ〜と嬉しく読んでます!阿部ちゃんのお話、形が見えたら必ず出すので、気長に待っていただければ・・・! (2020年3月30日 17時) (レス) id: 4528227f28 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 自分でお話書けたらいいんですけど、何せ語彙力が無いもので…。他のお話とかも、いつも読んでて感想書こう!って思うんですけど、うまく言葉が出てこなくて(苦笑 さーやさんが温めてる阿部ちゃんのお話、いつか読めたら嬉しいです。いつも応援してます。 (2020年3月29日 22時) (レス) id: 3330f0b21b (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - 真白さん» 真白さんーーもうコメ見て嬉しくて嬉しくてどうしようって感じなのですが…!それぞれのメンバーの感じ上手く出せたらいいなと思ってたので嬉しいです。 自重なんてしなくていいのに…!阿部ちゃんのお話、実は今ちょっと考えてるものがあるのでいつか出せたらいいな (2020年3月29日 17時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 阿部ちゃんは、ぐいぐいアピールしたりはしないけど、ここぞという所でさらっと爆弾投げて来る感じが、イメージにハマってて、凄くときめきました。館様の、穏やかそうに見えて、ロマンチックだけど直接的な表現で気持ち伝えてくるところも、らしいなぁと。 (2020年3月29日 11時) (レス) id: 3330f0b21b (このIDを非表示/違反報告)
真白 - どのストーリーも、甘酸っぱくて、キュンキュンして、でもどこか懐かしいような…。いや、自分はこんな青春送ってないんですけど(笑 阿部担なので、ずっとさーやさんに書いて欲しくて、でもリクエストして困らせてしまったらと自重してたので、嬉しかったです。 (2020年3月29日 11時) (レス) id: 3330f0b21b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さーや | 作成日時:2020年3月28日 14時

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