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それからオカンはなにかあると俺には当たるように
なった。


ほかの兄弟にバレないように2人きりの時を狙って


でもオカンのことを嫌いにはなれへんかった。

それに…俺が大好きなオカンを淳太や照史、ともに
嫌いにはならんでほしかった。


みんなの中でこれ以上オカンを悪者にしたくなかった。



だからオカンが俺を殴っていることをほかの誰にも
バレてはいけないと思って必死に隠して生きてきた。



それでもやっぱり大人にはバレてしまうもので


児童相談所の人にバレたときやっぱり
兄弟がバラバラになった。


俺は必死に施設の人に弟たちには俺が殴られてるこ
とを隠してくれと頼んだ。






俺のせいやと思った。


俺がしっかり傷を隠していれれば…


オカンと離ればなれにさせられて落ち込んでる俺ら兄弟に施設の人はいった。



施設の人「君らのオカンはちょっと疲れただけやか
らな?またすぐ迎えに来てくれるからそしたらまたいつも通り優しいオカンに戻ってるからそれまでいい子で待ってよな?」


まさかオカンが虐待をしてるなんて思ってもいない

みんなは意味もわからず頷いてた。



俺は施設の人の言葉を信じた。

オカンはきっと迎えに来る。

その時にはいつも通りのオカンやって。


でも変わらなかった。


それから何度か施設と家を行き来する生活を送っていたがオカンは俺を殴り続けとうとうオカンは迎えに来なくなった。





本当のことを言ってほしかった。

もう優しいオカンは戻ってこないことも

もう迎えにこないことも



教えてほしかった。



もっと早く自分の中で覚悟を決めたかった。






わかっているのにきっと次こそはって考えてしまうねん…





そして今でもたまに考える。

俺がもっといい子やったらって…



過去に囚われたまま。



あのときから俺の中のなにかが止まってしまってい
るんや。

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作者名:たすかば。 | 作成日時:2017年4月5日 0時

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