24 隠してきた過去 ページ24
祟裕side
淳太は昔っから賢いやつやった。
照史は人懐っこくて。
ともはしっかりものやった。
けど俺は…俺は？
なにもない。
俺らのオカンはほとんど家にいなかった。
夜の仕事をしとって朝方まで帰ってこない。
帰ってきても酔っ払ってすぐ寝るか知らない男の人を連れてきてた。
けどみんな子どもがいるってわかったらオカンから
離れていった。
オカンは可哀想な人やった。
いっつも誰かに必要とされたくて
誰かの愛に飢えていた。
−−−−−回想−−−−−
ｶﾞﾁｬ
淳「オカン？」
照「オカンや！オカン帰ってきた！」
智「オカン！おかえり！！」
母「うん。…とも、水。あ〜あ酔っ払ってもうたわ〜」
智「う…うん…………はいお水」
酔っ払ってる時は機嫌がええ時の方が多いはずなのに今日は違う
母「なに見てるん？」
祟「あ…いや、なんでもない」
母「てか、あんたたちいつまで起きてんねん
はよ寝ろや」
淳、照、智「はい…」
母「祟裕返事は？」
祟「え…？あ、はい」
あかん、考え事しとったら返事するの忘れてた。
母「祟裕ちょっとこっち来て」
ぼくだけ…？
みんなはもう寝ちゃった。
母「なんでそんな目であたしのこと見てんの！？」
祟「いや…………ぼくはそんなことっ…母「うるさい！！ﾊﾞｼ！！！！」
…え！？
ぼく、いま…オカンに…叩かれた…
母「お前を見てると！お前の父親を思い出す！
お前の父親は最低やった！！笑
あんたもあいつと同じ目してるわ！あいつによう似てあんたもほんまにクズやな！笑
ほんま、腹立つわ！！！ﾊﾞｼ！ﾊﾞｼ！」
祟「ごめんなさいっ！！ごめんなさいっ！！」
母「声出すなよ 笑」
そう言ってオカンは笑いながら俺の口をタオルで塞いだ
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作者名：たすかば。 | 作成日時：2017年4月5日 0時
