☆787☆ ページ3
美味しいなぁ……。
もぐもぐと食べていると、相手の長考に飽いてきた王が僕の方を向く。
「こやつ長考し過ぎではないか？」という目で僕を見られましてもね、王。
僕何もできないよw
貴)((クスクス
笑っていたら、王がジト目になった。
笑わせないでいただきたいwww
まぁ、長考に飽いてきたのは僕も一緒w
アイスを食べながら相手を見ていると、楽しくなさそう。
盤面は…ふむ…王の追っかけが結構逃げ道を防いでる…そこに打つとこっちの石が取られて、半目差…。
それを回避するための活路がどこかにないかなー…。
なんて、相手の立場になって考えていると、口元を指でぐいと拭かれた。
貴)んっ…なんなの？
王)口についてたぞw((フッ
優しく笑って、溶けたアイスの付いた指をペロリと舐める王。
王)甘いな…。
まぁ、甘味は好みではあるが…。
貴)アリだから？
セレス)王もアイス食べる？
王はちょっと考えて僕を見た。
王)別にAのを貰うから、いらん。
貰うの前提ですか。
まぁ、良いけどw
僕が王の口元にスプーンを持って行く、王がハムっと食べる。
こんな事をしていると相手の長考も気にならなくなる。
セレス)どこの恋人だよ。
貴)別に僕と王はそんなんじゃないよw
セレス)はぁ〜っ…。
王)…別に、今はそれで良い。
王がセレスに言う。
セレスは、ちょっと驚いた顔をして、次にふはっと笑った。
セレス)俺、王が人間だったら完全に良い友達になってたwww
王は、そんな様子のセレスにニヤッと笑って言った。
王)余は生まれ変わって人間になっても、貴様と友達などごめんだ。
貴)…。
似た者同士…いや、寧ろ逆に気の合う相手…なのかな。
良いなー、男って。
なんか僕の分かりえない所で、分かりあってるセレスと王ずるい。
貴)僕にも分かんない事、王とセレスはなんで分かってるの？
そこでメガネの長考が終わって、パチッと音がする。
王が盤上に目を注ぐ。
あぁ…ここに打ったのか…まぁ、ここなら、相手の進行を食い止めて逃げ切れるかもしれない。
王は考えているので、なんでなんでとセレスに詰め寄ったら、セレスはふいっとそっぽを向くし、王は僕が少しでも離れると寂しそうにするし、不機嫌になるしで僕はセレスを追えない。
仕方なしに考えているが後ろでパチパチ囲碁を打っている訳で、気になって集中できないので、考える事をやめた。
王の追い上げすごい…。
＊
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月花 - １から全部読ませてもらいました。続きが気になります。更新楽しみに待っているのですが、いつ頃になりそうとかわかりますか？ (2019年7月22日 17時) (
レス) id: b5f612912a (このIDを非表示/違反報告)
ゆともす(プロフ) - part1から楽しく読ませてもらいました！続きが気になります！更新待ってます(*^^*) (2018年9月25日 5時) (レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
せいな(プロフ) - 面白くて早く続きが気になります。早く続きが出て欲しいです。頑張ってください。 (2018年8月23日 1時) (レス) id: 29f05fd235 (このIDを非表示/違反報告)
初音みのりフード - 面白いです！紫音さんの小説、面白いものばかりで、いつも楽しく読ませていただいています！ (2018年8月8日 11時) (レス) id: 9104fd672a (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - とても面白いです！ メルエムが可愛いww これからも頑張ってください！！ おうえんしてます！ (2018年6月8日 16時) (レス) id: 5752022a03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫音
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shionn/
作成日時：2017年11月12日 23時
