まさかの展開に ページ6
「あるよ、俺、そん時皆に隠し事した」
『何？』
「ふわっちに嫉妬した事隠した。」
それって、私の事好きってこと？なんて聞けなかった。そんな真っ直ぐ見つめられたら固まっちゃうよ。
「ごめん、困らせた。忘れて。」
『ううん。ちょっと鏡行ってくるね』
これじゃ逃げたみたいじゃん。いや、逃げたんだけど。予想だにしてなかった展開に頭がついて行かなくて変な事口走りそうだったから逃げて良かったのかも。教室に戻るの気まず過ぎる。
「ごめん、気まずくして。口走った。でも、ほんとの事だから俺の事ちょっとは意識してくれたら嬉しい」
『わ、わかった』
予鈴が鳴って席に戻ると、何でも無いふうに言われるから調子狂う。今日も、見れなかった。
「それ、告白だよ。」
『だよね？でも、あそこで返事するのもおかしいし、どうするのが正解だったんだろ』
「思ったよりグイグイ来る系なんだね、イブラヒムさん」
『もういつもみたいに出来ないよ』
綾と中庭のベンチでパンを食べながら、嘆く。突然頭に冷たいのが置かれて振り返る。
「ぷれぜんと」
『わ、ミルクティー。ありがと』
「いいえ〜、綾ちゃんもどーぞ」
「ありがとうございます」
『ふわっちは今からお昼？』
「もう食べたで。上からここに居んの見えたから話掛けにに行こーって思って」
『なるほどね』
三人で少し話して一緒に教室まで戻った。男嫌いの綾でも話せたからふわっちのコミュ力はえげつない。
「今日はもう帰んの？」
『ううん、図書室寄って帰る』
「あーね。じゃ、また明日」
『うん』
放課後、いつも通りに話せただろうかと考えながら図書室に向かう。誰も居ないのかなと思って奥に進むと、テーブルに突っ伏して誰かが寝てた。
『髪、真っ白』
「は、お前、見た？」
思わず声が出てしまって飛び起きた彼はそう問い掛けてくる。いや、見るも何も見せられた側。
『うん』
「もうチャームする気力もねぇわ。誰にも言うなよ。」
『あの、奥の部屋の鍵持ってて、そこなら誰も来ないですよ。』
「連れてけ」
『こっち』
図書準備室と書かれた部屋の扉を開ける。古典の先生がサボる時に使ってるから一つ、マットレスが置いてある。
「じゃ、俺寝るからお前が帰る時起こして」
『わかった』
椅子に座って教科書とノートを開く。気づけば下校の放送が流れてた。ここなら何故か勉強がすごく捗る。
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な - 伏字お願いします (3月30日 22時) (
レス) id: 596a234c08 (このIDを非表示/違反報告)
髑髏(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。とても好きな作風の作品に出会えてとても嬉しいです！可能であればkyng登場させられないでしょうか？更新楽しみにしています！ (1月15日 0時) (レス) id: cc975a844d (このIDを非表示/違反報告)
葛(プロフ) - 色んな人と絡みがあってとても面白いです！更新頑張ってくださいね。 (1月5日 6時) (レス) @page16 id: 039532f02f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あられ | 作成日時：2023年9月14日 8時
