せっかくの休みでも ページ4
なるせさんってかっこいいよなと思いながら珈琲を淹れる横顔をじっと見てしまう。
「何か付いてる？」
『いや、かっこいいなぁと思って』
「へ？」
『あ、ごめんなさい』
「嬉しいけどね？Aちゃんは彼氏いないの？」
『居ないですよ』
「勿体ないなぁ。でも、モテるでしょ？」
『そんな事も無いです、なるせさんはまだ恋人作らないの？』
「作らないね。はい、この珈琲持ってって」
『はーい』
以外だなぁと思いながら珈琲を運んで、終わりの時間になったから着替えて鞄を取りに事務所に入ると、雲雀くんが居た。
「上がりっすか？」
『そうだよ』
「残念。一緒が良かったのに。」
『今日部活無いの？』
「休みです」
『そうなんだ。じゃ、また月曜日。』
「はい、また月曜日」
ほんとに可愛い後輩だな、と心の底から思う。帰りにスタバによって大好きなホワイトモカを飲みながら家に帰る。家の門の前に全く予想してなかった人が居て、走って駆け寄る。
『ありさん！？』
「ごめん、部屋片付けてたらこれ見つけて」
『このピアス無くしたと思ってた。ありがとう。』
「ううん。この前食堂、気まずかったよな、ごめん。」
『全然大丈夫！お幸せに。』
「ありがと、でも、Aの方が」
『大丈夫。慰められたら悲しくなっちゃうから、止めて。じゃあね。』
家に入って扉の鍵を閉めて、扉を背に玄関に座り込む。失恋ってほんとにダメージが大きいな。
「なんか落ち込んでる？」
『ん？そんな事ないよ？』
「嘘だな。俺に嘘つけると思うなよ。」
『じゃ、慰めてよね』
夜、部屋に来たばにの胸に飛び込む。いつもみたいに腕が回ってこなくて彼の顔を見上げた。
「そんなんされたら、」
『ばに？』
「俺、今日は帰るわ。ごめん。」
『う、うん』
ばにまでおかしくなった。私は布団に潜りこんで眠った。次の日も起きる気になれなくてせっかくの日曜日をほとんどベットで過ごした。
『おはよ』
「今日はいつもより遅いじゃん」
『昨日寝過ぎて、夜眠れなかったから寝坊した。そのせいでバス混んでて最悪。』
「かわいそうに」
『思ってないでしょ。鏡見てくる。』
「おー」
トイレの鏡を見ながら前髪を直す。納得いくまでやって、教室に戻る。教室の前にイブの友達が居て入りづらいなぁと思いながら横を通ると話しかけられた。
「Aちゃん？」
『は、い。』
「俺、ローレン。これイブに渡しといて」
『分かりました』
「敬語？」
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な - 伏字お願いします (3月30日 22時) (
レス) id: 596a234c08 (このIDを非表示/違反報告)
髑髏(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。とても好きな作風の作品に出会えてとても嬉しいです！可能であればkyng登場させられないでしょうか？更新楽しみにしています！ (1月15日 0時) (レス) id: cc975a844d (このIDを非表示/違反報告)
葛(プロフ) - 色んな人と絡みがあってとても面白いです！更新頑張ってくださいね。 (1月5日 6時) (レス) @page16 id: 039532f02f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あられ | 作成日時：2023年9月14日 8時
