青空と天使 ページ29
だるさんに手を引かれて、屋上の扉の前まで来る。この学校も屋上は出入り禁止で鍵が掛かってる。なのに、だるさんは扉のノブを何度か捻って、したらカチャリと音が鳴って扉を開いた。
「これは内緒にしといてな」
『え、うん』
校舎からは死角になるという場所に二人で座って、お弁当を出して、腕が当たって顔が熱くなった。
「弁当くそ可愛いな」
『ほんと？頑張った』
「え、自分で作ってんの？」
『うん』
すっげー、とかやばーとか言いながらわたしの弁当を見つめる彼に鶏肉の照り焼きを一口箸で掴んで差し出す。
目を閉じてそれを口に含んだ彼は、口をもごもごさせながら目を瞬かせた。
「うっま！これマジでAが作ったん！？」
『そだよ』
「うわ、めっちゃくちゃいいお嫁さんになれるやん」
もうそれはプロポーズって事でいい？なんてキモイ台詞を口走りそうになって卵焼きを口に入れた。
『だるさんは、』
「そろそろさん付けやめてほしーなー」
『え、だるくん？』
「そ、れも捨て難いけど呼び捨てがいい」
『だる』
「最高」
そのいちいち笑顔とかかっこいいのやだ。もう肩も膝も触れてるしおかしくなりそう。
『だるさ、だるはバイトしてる？』
「してるよー。友達のリドルっていうバイク屋手伝ってる」
『ばにと同じとこだ』
「そうそう」
ばにとだるさんも友達なんだ。ばにがだるさんに変な話聞かせてないか心配。
「ちょっとキモイ事聞いていい？」
『なーに？』
「ローレンとはどういう関係？」
『友達。あー、ろれが頭にキスしたやつ？』
「それもやし。俺のクラスきた時仲良さそーに話してたから気になってもーた」
『何で気になったの？』
ちょっとやり過ぎたかな。彼は気まずそうに頬をかいて黙っちゃった。私は食べ終わったお弁当を片付けて、彼に触れていた膝を立てて座り直した。
私が開けた距離を縮める様に彼は私にもたれかかってきた。今までで一番触れてる面積が大きくて心臓がやばくなる。
「Aは俺が他の女の子と仲良さそうに話してたら嫉妬する？」
『しないよ。』
「え、ほんまに？」
『うん、しない』
もー、なんで素直にするって言えないの！もうチャイムも鳴りそうだし。やだ。
「そっかー」
『嘘。』
「え？」
『する。めちゃくちゃする。』
「なんで？」
『だるさんの事が好きだから』
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な - 伏字お願いします (3月30日 22時) (
レス) id: 596a234c08 (このIDを非表示/違反報告)
髑髏(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。とても好きな作風の作品に出会えてとても嬉しいです！可能であればkyng登場させられないでしょうか？更新楽しみにしています！ (1月15日 0時) (レス) id: cc975a844d (このIDを非表示/違反報告)
葛(プロフ) - 色んな人と絡みがあってとても面白いです！更新頑張ってくださいね。 (1月5日 6時) (レス) @page16 id: 039532f02f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あられ | 作成日時：2023年9月14日 8時
