友達 ページ26
アイスが手に垂れてるのにも気にせず、彼の舌を追った。
私の首に手を添えた彼の体温に、私の体温まで上がっていく。
『あいす、溶けちゃう』
彼は私の言葉に一度顔を離すと、私の手に垂れたアイスを舐めとった。
そのままキスされて、もう頭がぐちゃぐちゃになる。バニラの後引く甘さが私の理性を少しづつ蝕んでいく。
それでも、私の奥底の意識は冷静で、そっと彼から体を離した。
『しないって言ったら怒る？』
「怒るわけない、何か嫌だった？」
『違う、ろーれんのせいじゃない。私の勝手な事情。』
「そか。煙草吸ってくる。」
ぽんっ、と私の頭に手を置いて彼は台所に行ってしまった。怒らせたかも。幻滅させたかも。そんな思いが頭に渦巻いて、私は彼の後を追いかけた。
『やっぱり、抱いていいよ』
「ん？良いって。Aは体目的じゃないし。」
『違う。もう、拒まないから、お願い』
「A？一旦落ち着け」
いつの間にか零れ落ちてた涙を彼が指で拭ってくれて、ソファまで手を引いて連れてってくれた。
ソファには向かいあわせで座って彼に目を覗き込まれる。
「どした？俺何も怒ってないよ」
『抱かせなくても幻滅しない？』
「する訳ないじゃん！こんな可愛い子とキスできただけで大満足すぎるってば。」
心から安堵して笑みが零れる。ろーれんが良い人で良かった。
「今まで、抱かせなくて怒った人居たの？」
『うん』
「そいつ、俺がぶちのめしてやるよ」
ろーれんと、もっと一緒に居たい。久しぶりに心から安心してる。
『いつでもご飯作りに来てあげるから、呼んでね』
「え？まじ？」
『うん。貴重な友達だから良いよ』
「あーね、うん。呼ぶ。」
それから、眠たくなるまで一緒にゲームして、二人でソファで寝落ちた。
次の日、遅刻確定の時間に起きて二人でゆっくり用意して、朝ごはん食べて、私の家に寄って、ろーれんのバイクで学校に向かった。
ろーれんは遅刻の常習犯らしく、先生に咎められることも無く教室に着いた。
『送ってくれてありがと』
「うん、また家来てね」
ろーれんは私の頭にちゅっとキスをすると自分の教室に入っていった。それを見た女子が口を押えながら友達の元へ走ってった。
休み時間でがやがやしてる教室に入って、自分の席に座った。彩と隣から視線が刺さる。
『何で見てるの？』
「いや、遅刻とか珍しいね」
『うん、初めて。』
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な - 伏字お願いします (3月30日 22時) (
レス) id: 596a234c08 (このIDを非表示/違反報告)
髑髏(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。とても好きな作風の作品に出会えてとても嬉しいです！可能であればkyng登場させられないでしょうか？更新楽しみにしています！ (1月15日 0時) (レス) id: cc975a844d (このIDを非表示/違反報告)
葛(プロフ) - 色んな人と絡みがあってとても面白いです！更新頑張ってくださいね。 (1月5日 6時) (レス) @page16 id: 039532f02f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あられ | 作成日時：2023年9月14日 8時
