羽根が見える程に ページ21
〜ありさかside〜
俺の元カノはすごくモテる。何で俺が付き合えたのか分からないぐらいに。容姿が綺麗なのは勿論だけど、仕草も、話し方も、全部綺麗で高校生には見えない。
今は高く結い上げられている緩いウェーブのかかった髪がベットに広がるのが好きだった。でも、もう二度とそれを見ることは無いだろうなと思う。
俺の目の前にいる男が彼女の事を好きになってしまったのだ。
同年代なんて相手にせず年上ばかり引っ掛けてたこいつが好きになったのがAだなんて。
「うわぁ、ポニーテールやば。うなじやばすぎるわ」
「そんな事言ってると相手にされないぞ」
「だってあんなん反則級に可愛い」
コーヒーを二つ、トレンチに乗せて持ってくる彼女はそれだけでも映画のワンシーンのように見えた。
『お待たせしました。コーヒーふたつです。』
「ありがと。Aちゃん今日シフト何時までなん？」
『今日は、4時まで』
「おっけー、待っといてもいい？」
彼の得意な低い声と、首を傾げた上目遣い。これでこいつが女の子を落とすのを沢山見てきた。
『あ、いいよ。はい、ありちゃん。』
「ありがと」
彼女はだるの攻撃をさらっと受け流して俺の前にコーヒーを置いた。そして、ごゆっくりと言ってキッチンに帰って行った。
「え、俺脈無し？」
「さぁ？」
〜my side〜
キッチンに戻って、次の伝票を確認する。ふとなるせさんを見るとこっちを見てめちゃくちゃ笑いをこらえてた。
「顔赤すぎでしょ」
『うるさいです』
「どっち？どっちに？」
『秘密です』
「おいA、これ運べ」
『あ、ごめん』
うるかに怒られた。それから、シフトが終わるまでこき使われた。
私と交代で雲雀くんが来て、うるかは最後まで入ってるらしい。事務所で帰る準備をしてるとさっきまで私をこき使ってた王様が入って来た。
『お疲れ。先帰るね』
「うん、お疲れ」
『何か元気無い？』
「いや。だるまさんと会うんでしょ。行きなよ」
『うん』
何かもやもやする気持ちのまま事務所の扉を閉めて、店に入る扉を開けた。
テーブルにはだるさんしか居なかった。近寄って彼の肩に手を置く。
「お。終わった？」
『うん、お待たせ』
「行こーぜ」
店の駐車場には赤のバイクが止まっていて、それに跨る彼は何か分かんないけど死ぬほどかっこよかった。
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な - 伏字お願いします (3月30日 22時) (
レス) id: 596a234c08 (このIDを非表示/違反報告)
髑髏(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。とても好きな作風の作品に出会えてとても嬉しいです！可能であればkyng登場させられないでしょうか？更新楽しみにしています！ (1月15日 0時) (レス) id: cc975a844d (このIDを非表示/違反報告)
葛(プロフ) - 色んな人と絡みがあってとても面白いです！更新頑張ってくださいね。 (1月5日 6時) (レス) @page16 id: 039532f02f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あられ | 作成日時：2023年9月14日 8時
