着信音 ページ17
イブと話してると叶さんが来た。眼鏡を掛けてて新鮮でつい見つめてしまう。
「そんな見つめられたら恥ずかしい」
『眼鏡かけるんだ』
「そー、似合ってる？」
『めちゃくちゃ似合ってる、そっちのが良い』
「Aは眼鏡しないの？」
『コンタクト』
「あーねー」
急に名前呼び、びっくりするじゃん。距離詰めるの上手だなこの人。
「じゃ、僕用事あるから行くね。またこんどお礼させてね〜」
『はーい』
教科書に何か挟まってるのに気づく。授業中に描いたのであろう猫の絵だった。お世辞にも可愛いとはいえなかったけど。
「それ、叶だろ描いたの」
『びっくりした、学校来てたんだ』
「今来た、帰ろ」
『来た意味ないじゃん』
突然後ろから現れた葛葉。だるそうに私の横を着いてくる。てか、これ普通に家帰っていいのかな。
『どっか行く？』
「へ？家連れてってくんないの？」
『すぐ家行こうとする癖だめだよ』
「普通はあっちから誘ってくるもん」
結局、家に来る事になって二人でバスに乗り込んだ。席に座るとすぐ彼は私の肩に頭を置いて眠ってしまった。
『何か飲み物持ってくるから待ってて』
「おー」
家に着いて彼を一人部屋に残してキッチンに向かった。缶ジュースをもって部屋に戻ると、彼はベットに寝転がっていた。
『眠たかったら寝ていいよ』
「んー、じゃちょっと寝るわ」
『うん』
彼が寝たのを見て私は鞄から教科書とノートを取り出して机に広げた。課題は帰ってから直ぐにやるのが楽。
最後の一文を書き終わり、顔を上げると外はもう暗くなり始めてた。そろそろ葛葉を起こそうと思って振り返るとすぐそこにあった彼の綺麗な顔。
闇夜のように黒い瞳に動けなくなると、気づいた時には唇が奪われていた。頭に手を添えられ抵抗する気も起きず、深く深く絡まる。彼がベットから降りて来て私は床に押し倒された。
「嫌ならぶん殴れ」
そんな事出来るはずない。彼は私に抵抗する気が無いのを見て、シャツのボタンに手を掛けた。一つ一つボタンが外される度に心臓が脈打った。
私が彼の首に手を回して、私のスカートの中に彼の手が滑り込んできた瞬間、部屋に葛葉の携帯の着信音が鳴り響いた。
「チッ、あいつからかよ。出たくねー」
『出なよ』
彼が耳に携帯を当てたのを見て、私は起き上がってぬるくなったジュースを一口飲んだ。
彼が太腿に手を置いて来たけど、私はそれを振り払って煙草を吸いにベランダに出た。
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な - 伏字お願いします (3月30日 22時) (
レス) id: 596a234c08 (このIDを非表示/違反報告)
髑髏(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。とても好きな作風の作品に出会えてとても嬉しいです！可能であればkyng登場させられないでしょうか？更新楽しみにしています！ (1月15日 0時) (レス) id: cc975a844d (このIDを非表示/違反報告)
葛(プロフ) - 色んな人と絡みがあってとても面白いです！更新頑張ってくださいね。 (1月5日 6時) (レス) @page16 id: 039532f02f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あられ | 作成日時：2023年9月14日 8時
