心と体は繋がっていて ページ13
なんで時間って止めれないんだろう。もう、教室のある階まで着いちゃうよ。
「何組？」
『二組』
「俺、四組。ローレンと一緒やで」
『教室うるさそう』
「うん、死ぬ程うるさい」
あぁ、着いちゃった。いつもはしんど過ぎる階段も一瞬で終わっちゃう。やだ。まだ話したい。
「じゃ、俺こっちやから」
『あ、あの連絡先聞いていい？』
「ん？いいよ」
嬉しさで今なら空でも飛べそう。アイコンが猫ちゃんで、『猫好きなの？』って聞きたかったけど、彼も日直の仕事があるのを思い出して呑み込む。
『ありがと。じゃ。』
「うぃ、また話そ」
月曜日は憂鬱なんて嘘だ。授業中も彼の笑顔、笑い声が頭から離れなくて口角を抑えるのに必死だった。
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放課後、準備室で勉強してふと窓から下を覗くと、赤い髪の毛の不良が煙草を吸ってるのを見つける。
『口止め料頂きまーす』
「え"っ、何で」
『あそこの窓から丸見え』
「空き教室だと思ってた、」
『くちどめりょうはー？』
そう言いながら彼の前に立つと顎を指で掬われて唇に柔らかいのが押し当てられる。
「これでどう？」
『いい訳ないじゃん、苦いし。家まで送って。』
「そんぐらいいいよ、行こ」
『え、嘘だよ。彼女いるんでしょ？』
「どうでもいい」
『くず』
結局、彼のバイクの後ろで、どうでもいい恋人って要る意味有るのかなぁとか思いながら流れてく景色を眺めてた。
「あ、雲雀喜んでた。マジ助かった。」
『良かった。後輩思いなんだね、意外と』
「あんな上手いボーカル手放すわけ無いじゃん」
『へぇ、上手いんだ。』
「まじで上手いよ、今度見に来て」
『うん』
私の言葉を最後に沈黙が流れた。ちょっと気まづくて門の中に入ろうとしたら腕を掴まれて逃げれなくなる。
「この前のあれ、どういう意図？」
『ちょっと血迷った、勘違いさせてたらごめん。』
「したわ、大いにしたわ。それしか考えれんくなる位」
『ろーれんだって遊んでるじゃん。それと同じ。』
「他の女とは違う、Aだからこんなに悩んでんの。まじ自分がどんだけ良い女か自覚して。」
『あ、ありがとう。勘違いさせるような事してごめん。まだ、友達で居てくれたら嬉しい。』
「その友達っていつか恋人に昇格しますか」
『前例は、ないことも無い』
彼の腕の中に包まれて、煙草と香水の混ざった匂いに頭が眩む。心の中は後悔で満たされて、吐き気がした。
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な - 伏字お願いします (3月30日 22時) (
レス) id: 596a234c08 (このIDを非表示/違反報告)
髑髏(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。とても好きな作風の作品に出会えてとても嬉しいです！可能であればkyng登場させられないでしょうか？更新楽しみにしています！ (1月15日 0時) (レス) id: cc975a844d (このIDを非表示/違反報告)
葛(プロフ) - 色んな人と絡みがあってとても面白いです！更新頑張ってくださいね。 (1月5日 6時) (レス) @page16 id: 039532f02f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あられ | 作成日時：2023年9月14日 8時
