夜の過ごし方

幸せな時間 ページ8

あれから2週間が経って、叶さんとのお仕事は順調に進み、今日は久しぶりに萌奈と飲みに来た。



『ねぇ、笑いすぎ』

「だって、面白すぎるでしょ。2日連続VTuberと寝るとか有り得ないよ、普通」

『あのホストがVTuberだなんて知らなかったし』

「関西弁の紫髪のホストでしょ？完全不破湊だよ」


どうやら私がバーで誘ったホストは萌奈の友達だった様で、萌奈はかれこれ5分は笑い続けている。


「ね、叶さんってやっぱり優しいの？」

『いや、見かけによらずって感じ。それに、朝起きてからも完璧。』

「へぇ〜。そんなんされてもさ、好きになったりしないの？」

『なんない。』

「私絶対無理だ。体繋げたらもう離したくなくなる。」


萌奈みたいな女の子が幸せになれるのだろうなとか思いながら、いつか、私も人を好きになれるのかなと不安になる。



「明日の叶さんとの打ち合わせ、事務所でなんでしょ？」

『そうだよ』

「対面気まづく無いの？」

『別に。』

「不破湊も居たらどうする？」

『それは、まずいね』












萌奈の感がよく当たることを忘れていた私はそんな事ある訳ないと思いながら、次の日、にじさんじの事務所へと向かった。

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