再会 ページ39
＊社長とモブ女の子の恋愛描写があります。苦手な方はこの話をスキップしてください。
飲み会から1週間後。鏡の前で最終確認をする。
今日は友達の結婚式の日。遅れる事はないよう少し早めに家を出た。
「あ、A〜！」
『ゆーちゃん！』
高校時代のクラスメイトに会い、式が始まるまで思い出話に花を咲かせた。
「A！今日は来てくれてありがとう！」
『こちらこそ。めちゃくちゃ素敵な結婚式だったよ。』
式が終わり、披露宴も終盤になった頃、綺麗な花嫁姿の友達から声を掛けられた。
「Aにね、紹介したい人がいるの！その人、Aの仕事に興味持ってて、今日来るなら話したいって言っててね。あ、彼女いるから、狙っちゃダメだよ」
『狙わないよ笑』
「ごめんごめん。着いてきて！」
友達に着いていき、1つのテーブルの前に着いた。友達がその人の肩を叩き、彼が振り向き私と目が合う。その瞳は私を見て大きく見開かれた。
「この人が前言ってた、黒瀬Aだよ」
『加賀美さん、』
「あれ、知り合い？」
「前に、少しだけお会いしたことがありますね」
そう言って彼は横に立っている不安そうな女の子の腰を抱いた。その子が彼女なのだろう。
「じゃ、私、前の席戻るね」
『うん。ありがと』
「ここで仕事の話はなんですので、廊下の方に行きませんか？」
『そうですね、』
彼は彼女を席に座らせ、何かを囁くと廊下の方に歩いていった。私もその後をついて行く。
「貴方に会いたくて、堪らなかった。」
人気のない所に着くと、彼はとつぜん私を抱きしめた。彼の少し甘い匂いはあの夜の記憶を呼び起こした。
「どうして、連絡先も置いていってくれないんですか。あんな置き手紙だけじゃ、どう振り切ればいいのか分からないですよ」
『彼女いるじゃん』
「親に言われ付き合ってるだけです。」
『ワンナイトの約束だったでしょ』
「貴方は一晩で満足できるような女性じゃないと気づいてしまったんです。」
彼は言葉を発する度に私を抱きしめる力を強くした。こういう風に迫られると、考えるのが嫌になって、流されてしまおうかと考える。
『加賀美さん。今、この状況見られたら困るのあなただよ。連絡先あげるから離して。』
「もう会えないと思っていた人に会えたんです。もう少しこのままで。お願い。」
彼はあの後10分以上私を腕の中に閉じ込めた。一言も話さずに。
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あられ(プロフ) - kikiさん» 最高なコメントありがとうございます( ᵒ̴̶̷̤◦ᵒ̴̶̷̤ )♡kikiさんの大好きな作品になれてとても光栄です。これからも頑張ります(˶'ᵕ'˶ )︎ (7月17日 8時) (
レス) id: 14434f380f (このIDを非表示/違反報告)
あられ(プロフ) - 雨と雫さん» コメントありがとうございます(՞ . .՞)"剣/持さん、未成年、厳しくて。ほしるべさんがんばってみますね！ (7月17日 8時) (レス) id: 14434f380f (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 毎日読み返すほど大好きな作品です。皆んな其々魅力的でｴﾁで最高…なにより夢主ちゃんの一言一句が可愛すぎます！あられさんの丁寧な構成と文章が大好きです。 (6月28日 0時) (レス) id: 06ea98624c (このIDを非表示/違反報告)
雨と雫(プロフ) - すごく面白いです！！できたらリクエストで剣/持さんとかできますかね？あとこれは本当に出来たらでいいんですけどほしるべさんとかできたりしますか？お願いします！！更新頑張ってください！！ (6月27日 16時) (レス) @page45 id: 312a1378ed (このIDを非表示/違反報告)
あられ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます(ᐢ>-<ᐢ)リクエスト助かります(˶'ᵕ'˶ )︎ (6月26日 8時) (レス) id: 14434f380f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あられ | 作成日時：2023年5月4日 8時
