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紫の襲撃* ページ23

「葛葉寝たよ」

『ありがと』


私は貰ったケーキをお皿に出して、コーヒーと一緒に持っていく。ソファに座った私服の彼は凄くかっこよかった。


「このケーキマジやばいよ」

『うん。めちゃくちゃ美味しそう』

「どっち食べたい?」


私は甘いのが大好きなので、生クリームが沢山乗ったショートケーキを選んだ。


「これ、1口食べてみ?」

『ん!おいしい。はい、お返し』


彼は私が差し出したフォークを口に含んだ。その後、口の横に付いたクリームを舐めとる姿がやけに官能的で見蕩れてしまった。


「見すぎちゃう?」

『ごめん。』

「ええよ、ね、こっち向いて」

『ん?』


私が彼の方を向くと彼は私の唇の横にキスをした。


「クリーム付いてたで」

『ほんと?ありがと』


これは、この人がするから許されるよなぁなんて思いながら、コーヒーを飲んだ。食べ終わって一緒にアニメを見てると、彼は思い付いたように私に聞いた。


「俺さ、この前洗面所にピン忘れんかった?」

『うん。忘れてた。取ってくる』


私が洗面所に行ってピンを引き出しの中から取り出すと、突然、後ろから抱き締められた。


「この前事務所で会った時からずっとこうしたくて堪らんかった」

『ん、くすぐったい』


彼は私のうなじに口付ける。


「ね、したい」

『葛葉居るじゃん。やだ』

「Aが声出さんかったらバレへんよ」

『じゃ、ちゃんと私の口塞いでね?』

「ふ、最高」


私が振り向いてそう言うと、彼はいたずらな笑顔を浮かべてそう呟いた。






『んぅ、ふ、はぁ』

「声、我慢出来て偉いな。もうちょい頑張って」

『ね、キスして、もうムリ。』






葛葉が居ることなんて忘れてしまいそうになるぐらいの激しい行為なのに声を出せなくて、快感を逃がせなくて、終わる頃にはもう立っていることなんて不可能だった。






「へとへとじゃん」

『湊がこうしたんじゃん』

「そうやで。今日はもうシたく無くなったやろ?」

『うん。誰ともシない。』

「うん。それでええ。じゃ、またね」




ソファに寝転んでいる私にそっとキスをすると、彼は帰って行った。

おもっていたより近く→←くっつきたがり



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作品ジャンル:恋愛
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あられ(プロフ) - kikiさん» 最高なコメントありがとうございます( ᵒ̴̶̷̤◦ᵒ̴̶̷̤ )♡kikiさんの大好きな作品になれてとても光栄です。これからも頑張ります(˶'ᵕ'˶ )‪︎ (7月17日 8時) (レス) id: 14434f380f (このIDを非表示/違反報告)
あられ(プロフ) - 雨と雫さん» コメントありがとうございます(՞ . .՞)"剣/持さん、未成年、厳しくて。ほしるべさんがんばってみますね! (7月17日 8時) (レス) id: 14434f380f (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 毎日読み返すほど大好きな作品です。皆んな其々魅力的でエチで最高…なにより夢主ちゃんの一言一句が可愛すぎます!あられさんの丁寧な構成と文章が大好きです。 (6月28日 0時) (レス) id: 06ea98624c (このIDを非表示/違反報告)
雨と雫(プロフ) - すごく面白いです!!できたらリクエストで剣/持さんとかできますかね?あとこれは本当に出来たらでいいんですけどほしるべさんとかできたりしますか?お願いします!!更新頑張ってください!! (6月27日 16時) (レス) @page45 id: 312a1378ed (このIDを非表示/違反報告)
あられ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます(ᐢ>-<ᐢ)リクエスト助かります(˶'ᵕ'˶ )‪︎ (6月26日 8時) (レス) id: 14434f380f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あられ | 作成日時:2023年5月4日 8時

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