美の暴力* ページ19
『ん、も、立てない』
「おっと、ベットまで運びますね」
部屋に着いた瞬間唇を奪われ、息も出来ないほどの激しいキスに私の腰は耐えられなくなった。
『ふふ、くすぐったい』
「この足に今日何人の男が魅了されたんでしょうね」
彼はドレスのスリットからはだけた肌を指でなぞった。
「でも、今は私だけのものです」
『そうだよ。今はハヤトさんのものだよ。』
「男を煽るのは危険な行為なんですよ」
『私、危ないことするの好き』
私がそう言うと彼はネクタイで私の腕を縛り上げた。
「優しくなんて出来そうに無いです」
『うん。いいよ。』
彼の底無しの情熱に私はただ乱れることしか出来なかった。
「ほら、貴方が見たかった最上階の夜景ですよ」
『ん、んあっ、見えない。見えない、』
「ふふ、可愛いですね」
彼は私を窓まで連れてってくれたけど、あまりの快感に涙が止まらなかった私は滲んで、ぐちゃぐちゃになった夜景しか見ることが出来なかった。
翌朝、彼より早く目を覚ました私はまたドレスを着て、置き手紙をして部屋を出て、エレベーターに乗り込む。
『置き手紙とか久しぶりにしたな』
独り言を呟いて居ると、途中の階でエレベーターが止まり、私と同じ朝帰りであろうドレスの女の人が2人乗り込んて来た。なぜか、凄く見られている。
「あの人、加賀美社長と最上階入っていったヤツよ」
「そうなの?加賀美さん置いていくとかどんな神経してるんだろうね」
凄く悪口を言われている。てか、社長だったんだね。でも、この人たちに私の神経を疑われる筋合いは無いので、私は彼女達の方を向いて鼻で笑ってあげた。1階に着くと余計大きくなった私の悪口の声を背中に私はタクシー乗り場へ向かった。
1887人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あられ(プロフ) - kikiさん» 最高なコメントありがとうございます( ᵒ̴̶̷̤◦ᵒ̴̶̷̤ )♡kikiさんの大好きな作品になれてとても光栄です。これからも頑張ります(˶'ᵕ'˶ )︎ (7月17日 8時) (レス) id: 14434f380f (このIDを非表示/違反報告)
あられ(プロフ) - 雨と雫さん» コメントありがとうございます(՞ . .՞)"剣/持さん、未成年、厳しくて。ほしるべさんがんばってみますね! (7月17日 8時) (レス) id: 14434f380f (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 毎日読み返すほど大好きな作品です。皆んな其々魅力的でエチで最高…なにより夢主ちゃんの一言一句が可愛すぎます!あられさんの丁寧な構成と文章が大好きです。 (6月28日 0時) (レス) id: 06ea98624c (このIDを非表示/違反報告)
雨と雫(プロフ) - すごく面白いです!!できたらリクエストで剣/持さんとかできますかね?あとこれは本当に出来たらでいいんですけどほしるべさんとかできたりしますか?お願いします!!更新頑張ってください!! (6月27日 16時) (レス) @page45 id: 312a1378ed (このIDを非表示/違反報告)
あられ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます(ᐢ>-<ᐢ)リクエスト助かります(˶'ᵕ'˶ )︎ (6月26日 8時) (レス) id: 14434f380f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あられ | 作成日時:2023年5月4日 8時