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「まー！ありがとう！」
キラキラした瞳でジュンくんが嬉しそうに笑っている。
すると、翔さんが近くに寄ってきて感嘆の声をあげた。
「ひまわり？どうしたの？」
「へへ、スーパーの隣の花屋さんで買ってきたの！」
その声を聞きながら、この花はひまわりって言うんだ…なんて思う僕。
「でも、白いのって珍しいね。」
「でしょ？カズとジュンみたい〜って思って思わず買っちゃった！」
そんな相葉さんの隣で、ひまわりを眺めているジュンくん。
すると、そしらぬ顔をしている僕のところへ走ってきた。
「俺とカズの花だって！確かにこの黄色はカズの目と髪みたいだね！」
その花は確かに綺麗で、僕とジュンくんの花だって言われて正直嬉しかったけど
どっちかと言えば、綺麗に咲き誇っているこの花は僕よりジュンくんが似合ってる気がする。
「…ジュンくんの髪と目はこの花より綺麗だよ。」
「もう！カズはそんなことばっかり言うんだから！」
ジュンくんは照れたのか、またとてとてと翔さんと相葉さんの方へと走っていってにこにこと笑顔を振りまいてる。
「ジュン、そのまま持ってるわけにもいかないだろ？ほら、ここにいれな。」
翔さんが花瓶に水を入れてひまわりを綺麗に飾った。
「ほら、カズ！見て！」
花瓶を持ったジュンくんは、いつにも増して可愛く見える。
「うん、綺麗。」
僕がそう言うだけで本当に嬉しそうな顔をするんだから、兄としてはもうたまらない。
「それ、どこに飾るの？」
「うーん、どこにしようかなー…」
キョロキョロとリビングを見渡したジュンくんはしばし悩んだ挙句、日光が入る窓際にそれを置いた。
「ここにする！」
「いいんじゃない？」
僕が褒めると、ジュンくんはひまわりの角度を綺麗に整えて、うっとりとそれを見つめた。
「そんなに喜んでくれるなら、買ってきた甲斐があったよ！」
相葉さんがジュンくんを見つめてニコニコしてるから、僕がその無駄に長い足をゲシッと蹴る。
「ちょ、痛ってえな！なんだよ！」
驚いた相葉さんが、仕返しとばかりに俺を捕まえて髪をグシャグシャにする。
「ジュンくんのこと、ヤラシイ目で見ないでくれます？」
「は⁈ヤラシイ目でなんて見てねえし！
んだよもう…カズは本当、ジュンにベタ惚れなんだから。」
「僕は兄として普通のこと言ってるだけ…！」
やいのやいの相葉さんと言い合って、それを翔さんに止められる。
最近この流れが恒例化してきている気がした。
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