25.能力の時間 ページ25
大野side
お昼を食べ終わったあと、俺は雅紀とカズとジュンと一緒にある部屋に行った。
翔くんも一緒に行きたそうにしてたけど
依頼が来ていたので渋々そっちに行った。
1階の広い部屋。
ここは他の部屋に比べて格段に強度が高く
主に能力を練習するのに使うところ。
完全防音で、しかも衝撃も吸収してくれる完璧な部屋だ。
「よし、じゃあまずは俺らも能力を解放しようか。」
俺のその言葉と同時に、雅紀は能力を解放させた。
それを見て、すぐに俺も髪と目を染める。
おお〜と歓声を上げて、カズとジュンは拍手した。
「こういう風に、俺らは能力のオンオフが切り替えられるの。
これができるようになれば、無駄な体力は使わなくて済むようになる。
まずはこれをやってみようか。」
カズとジュンはお互いぶつからないように少し広がって目をつぶった。
「そうだなぁ、体の力を抜くようなイメージかな…？
あ、息を吐いてみるといいかも。」
雅紀が2人にアドバイスをしながら近くで見守っている。
「ふぅっ…」
2人は、意識して合わせてるわけではないはずなのにバッチリのタイミングで息を吐いた。
すると…
「おー！」
2人の髪の毛が、鮮やかな金と銀から自然な髪の色に変わった。
カズはこげ茶っぽい髪の毛。
ジュンは艶やかな黒の髪の毛。
もちろん2人の目も髪と同じ色になっていた。
「何か…体が少し楽になった！」
「ね、ね！動かしやすくなったよね！」
2人は顔を見合わせて、きゃっきゃっと声を上げた。
生まれてからずっと力を解放させてたわけだから、体への負担は半端なかったはずだ。
無意識に荷重になってたのが取れて
少しは楽になったならよかった。
「やっぱり髪の色が変わると、雰囲気が全然違うよね〜」
雅紀はそう言いながら、2人を見ている。
「じゃあ、もっかい解放させてみ？」
俺が言うと、2人はすぐにそれをやってのけたからびっくりした。
「若い子はやることが早いなぁ…」
「リーダーだってまだまだ若いでしょうに〜」
俺の呟きに、雅紀が楽しそうに返した。
目の前で楽しそうに笑う2人の少年は、俺たちを見てもっと楽しそうに大きく笑った。
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くろねこ(プロフ) - 優子さん» ここまでお読みいただきありがとうございます！毎回感想を頂けて嬉しいです*\(^o^)/*また次の章もお読みくださると嬉しいです！ (2016年1月1日 21時) (
レス) id: ac080df625 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔君大丈夫かな？心配だよ。 (2016年1月1日 20時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。智君に知られたら大丈夫かな？すぐにばれそうだね。続きが気になります。 (2016年1月1日 13時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - 優子さん» 翔くんのピンチを救った雅紀くん。ずいぶんシリアスな展開になりましたなぁ（他人事）笑 (2016年1月1日 12時) (レス) id: ac080df625 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔君ピンチだよ。気になります。 (2016年1月1日 7時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろねこ
| 作成日時：2015年12月18日 21時
